松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2007-01-01から1年間の記事一覧

右翼とは馬鹿だと理解してよい。

田中優子さんの文章 私は右翼がわからない。なぜ民族主義者なのに日米安保体制に大賛成なのか?なぜ三味線より軍歌が好きなのか?なぜ着物ではなく軍服を着るのか? なぜ受験生みたいに鉢巻きをするのか?なぜ古来の地元の神社にいかずに新しい靖国神社に行…

習慣を批判するためには普遍性が必要

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20071110#p1 の続き だから世界で、「強み」というのは何か?と問うと、 継続して毎日の習慣化していること なんだ。 そこに自分の本質がある。 自己の本質を探そうとすると、まず毎日やっていて無意識に習慣化していること、…

集会の感想(素直に書けない)

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20071027#p3 えっと今日は、上記で紹介した 「◇京都 今年は、フィリピンからお二人の被害女性をお招きして証言をお聞きします。お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。 ●日 時:11月11日(日)午後2時より ●場 所:京大会…

わたしを観察することの困難

えー、和辻の『人間の学としての倫理学』読んでいるのですが、ちょっと中だるみ。(まだ1/3汗;) カントが出てきたのでちょっと引用してみよう。 人間とは何か?とかいってアホちゃうか、人間なんかそこらじゅうにいるやん、お前自身もそうやん。観察す…

「僕と外に出て歩こう」

ビルマの若者が、監視にさらされているだろうところのビルマ国内のインターネットのブログに載せた詩だとのことだ。font-daさんの紹介。 僕がいまこれを書いている時刻は二〇〇七年八月二二日一一時四六分 今日はこの文章を読み直していた 明日の計画はたて…

語られる死/語られない死

−−−3人の子どもたちは殺された。 アル・ショービ家: 2002年4月、西岸ナブルスに住むショービさん宅を真夜中にイスラエル軍が攻撃し、警告も発さず、D9ブルドーザーで家を取り壊した。原告のマフムードさんの父、ウマールさん、姉妹のファティマさんとアビー…

テロとの戦いに勝利はないが、、

テロというのは国家と違い、基本的には武装勢力であって、最終的に殲滅されるということはあり得ない。むしろ、テロとの戦いを続ければ続けるほど、武装勢力の反感を生むのであって、結果として、アメリカの希望する「テロとの永久戦争」が続くわけである。…

対米従属の終焉

まずはテロ対策特別措置法の話から入りましたので、その中で、安全保障政策、平和貢献のことについて首相が今までの政府の考えを180度転換する、憲法解釈を180度転換するということをその場で確約を致しました。もちろん、首相にとっては連立が前提と…

飛浩隆『象られた力』

誰かがほめていたので、飛浩隆『象られた力』isbn:4150307687 を読んでみた。 驚いた。これは名作だ。*1SFを読んで本気で感動したのは十代以来。 コレスポンダンス(CORRESPONDANCES)万物照応といった宇宙原理。わたしたちが〈世界〉の中に存在している以…

それを一国家に知らせるのは間違いだ。

地球外文明が発する信号を見つけたら、まず「国家当局に通報する」との国際天文学連合(IAU)の規定は時代遅れで、見直すべきだとする提言をまとめる方針が4日、兵庫県立西はりま天文台で開かれた、国内の天文学者らの任意の集まりで決まった。宇宙人か…

〈光〉をわたしたちは見ることができない。

あらゆる法的な屋台骨は〈神〉もしくは〈人民〉の至高性を前提としている。知っているのも決着をつけるのもこの〈神〉や〈人民〉である。〈神〉と〈人民〉は債権者なのであり、この債権者はその日ごとの契約による会計には従っていない。ルジャンドル p118『…

日本の不沈空母化!

これまで世界に20万人もの兵員を外国に常駐させてきたアメリカは、財政圧迫もあってそうした常駐体制を大幅に縮減し、かわって「不安定の弧(Arc of Instability)」と呼ぶ東アフリカから中東から朝鮮半島に至るゆるやかなカーブ(弧)地帯に、軍事的に即応で…

小沢を潰したのは米国の意志か?

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20071102#p2 で「空爆の是非が論点である」と書いたが、空爆しているのは米軍であるから、「対米従属主義」を肯定するのかという論点とほぼ重なる。 小沢氏の「世界」11月号の公開書簡は次のように述べていた。 現実に、米…

それは光のうちでしか視られえない

闘争が初めて、聞いたことのないもの、いままでに言われたことのないもの、思惟されたことのないものを企投し、展開する。この闘争は創造者、すなわち詩人、思惟者、政治家によって担われる。 (ハイデガー)P206*1 ハイデガーは全共闘だったのかみたいなセ…

サッカーパレスチナ代表チームがワールドカップの予選に出られない!

イスラエルがガザから外に出る移動をストップしてしまっているため、サッカーパレスチナ代表チームがワールドカップのアジア予選に出られないという危機に直面している。ガザの代表選手は18人で、ほかにチームスタッフもいる。その人たちが全員欠いたらチー…

空爆の是非が論点である。

タリバン(およびそれに付随する住民)に対する空爆が正義かどうか? 将来の人民の幸せにつながるかどうか?が、アフガン問題〜インド洋給油活動を考える核心であるべきである。 さて、ダルフールに自衛隊を出しさえすれば、言語に絶する持続的な悲惨を中東…

世界十大小説だって

平家物語 夜明け前 島崎藤村 復活 トルストイ (以上 この数年間に読んだ) 死の棘 島尾敏雄 悪霊 ドストエフスキー 敵あるいはフォー クッツェー 八月の光 フォークナー 椿の海の記 石牟礼道子(戯曲)オイディプス王*1番外: 帝国軍隊に於ける学習(連作短…

一人を以って国滅ぶ。

守屋さんのせいで、米国が主導するいわゆる「テロとの戦い」に協力できなくなり、そのせいで日本が滅ぶこと。 ついでに: 「守屋さんが宮崎さん同伴でGE責任者のスパークと会っていたという噂がありました。・・・ http://officematsunaga.livedoor.biz/arch…

私たちが従うべき唯一のもの

サルコジ大統領は、レジスタンスで銃殺された男の子の遺書(手紙)を全国の高校で朗読させる事を命令し、大きな反発を呼んでいるとのことだ。 日本との共通点と相異点を考えると興味深い。 レジスタンスで銃殺された男の子の遺書なのでそれ自体のベクトルは…

『人間の学としての倫理学』を読む(1)

倫理学とは「倫理とは何であるか」という問である。 P9 岩波文庫『人間の学としての倫理学』isbn:9784003811047 倫理を政治や社会に置き換えた場合は違和感がない。政治学とは「政治とは何であるか」という問である。社会学とは「社会とは何であるか」という…

死刑は廃止すべきだと私は思います。

仮りに私自身がひどい犯罪の被害者になったとして、できることは結局相手を本心から改心させることしかありません。復讐心を満足させるという点に付いてはその動機自体あまり高いレベルからは優れたものでないとたぶん言われるものでしょう。なんらかの報復…

フィリピンの対日協力者

5.日本の占領政策、ガナップ、マカピリ真珠湾攻撃後、破竹の勢いで進撃した日本軍がまもなくフィリピンを占領します。このときベニグノ・ラモスも日本軍とともにフィリピンに戻り、対日協力者としてガナップ党を結党します。ラビニャさんのお父さんもガナ…

日本軍占領下のフィリピンで起きたこと+ハルモニから引き継ぐもの

旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画2007 の案内です。 http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/blog-entry-75.html http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/blog-entry-76.html http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/blog-entry-78.html 旧日本軍性奴隷問題…

哲学と宗教の狭間

欧陽漸っていったいどこの誰なのか、と疑問を持った方がいてもウィキペディアにも載っていません。そこで最低限の引用だけしておこう。 哲学と宗教の狭間 −−近代中国思想における仏教の位置づけ 陳 継東 一九世紀末期一二〇世紀初頭の中国において、仏教は近…

正確であること

仏法はただ執着を打破するだけであり、執着するものがひとつもないのが仏なのである。このため、仏は法を説く時に、真理を説かないで真如を説く。真如とは一切存在の分量が不増不滅であり、もくろみや推察をしないことである。一切存在は如是[このとおり]で…

米軍のアフガン空爆は不正義である。

答弁に立った首相は「何で理解する努力をしてくださらないのか。いくら議論したってね、(共産党は給油活動の継続に)賛成とは言わないんでしょ、結局」。さらに「米軍のアフガン空爆に加担しているのではない。テロリスト掃討の国際社会の協調行動を支援し…

未だ理なくして以って急と言うべきものあらず。

性は即ち気、気は即ち性。 程明道 これに対する室鳩巣の註。 「然れどもこれ、気に即して理の存するを言うのみ。気を以って性となすにあらざるなり。」 未だ理なくして以って急と言うべきものあらず。室鳩巣 P270 日本思想体系34 えーー、デリダは「out of…

地球は普通名詞だ

なんていう人がいたのだが、なんでやねん。地球は固有名詞に決まっている。火星や木星が固有名詞なのと同じだ。 大地は一つしかない固有のものだがそれでも普通名詞かもしれない。空(そら)が普通名詞ならそれと同じに。 だとすると、地球が大地と同じなら…

マルクス主義のただ中から生まれた

脱構築は、マルクス主義の知的風土に根ざし過ぎた人々とは一定の距離を置いて展開されていたということである。 さて、この本の訳者の増田一夫氏はこの本の後書きP420で上のように書いた。この一文は端的に間違っている。 だいたい「マルクス主義の知的風土…