松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

集会の感想(素直に書けない)

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20071027#p3
えっと今日は、上記で紹介した
「◇京都  今年は、フィリピンからお二人の被害女性をお招きして証言をお聞きします。お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。
●日 時:11月11日(日)午後2時より  ●場 所:京大会館101号室 」
というのに行ってきた。
でさっきから考えているのだが、集会とか行って帰ってくる。当然何か感じたことはあるはずなのでそれを書く。それは難しいことではないはずなのに、わたしは苦手だなあ。ということを考えていた。
結局凡庸なことしか書けないから、それが嫌なのか。しかし慰安婦問題では多くの文を書いているしもちろん凡庸なことしか書いていないので、いまさらそういう理由はおかしいだろう。
ネットの議論への反論とか論壇とか何冊かの参考書の一部を引用してといった形で、議論の地平が確定していれば(それを引っくり返そうとするにしても)文章は書きやすい。しかしある老人(司会者はサバイバーとも言っていた)に会いにいくというのは、学者の講演を聞くのとは違って議論の地平での出会いではない。
・・・
とにかくもっとすなおに書けるべきのような気がするのに、書けないのでした。
フリアスさんという名前は、前にブログに書いた気がして検索してみたら下記だった。
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070320#p1
4/9に下記でも取り上げた。
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/5/2
「17歳で流血している彼女の腰をロープで縛って他の3人の女性達と共にフィリピンのゲリラ部隊を射撃する時に同行させられました。頑丈な麻のロープで一緒にしばられて、4人の少女達は毎晩レイプされました。」
今日もこの話は出た。

 私はアメリカ議会での「慰安婦の証言」とオランダの「慰安婦」発生の経過、中国山西省の劉面換・さんらを例に追及した。これらに事例は全て安倍総理の言う狭義の強制=「自宅に押し入って、日本兵が拉致・強制連行した」ものであるから。しかし言を左右にして認めなかった。
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/4/10

フリアスさんの場合は、自宅から連れ去られたという点もまた、頑丈な麻のロープで腰を数珠連なぎにされ行軍に同行させられたという、絵に描いたような奴隷的虐待という点でまさに、安部総理の狭義の強制連行否定説へのクリティカルな反証たりえるものであったのです。
しかし、他人の話を聞くときに、あ、この点は大きな特点ポイントだとかそういう関心で聞くのは不純なことでしょう。
というか、わたしがうじうじしていることはズレているなあ。結局わたしはフリアスさんに対しどのような距離を(心理的に)取っていったらよいのか本当のところは決めかねていたのかもしれない。もっと近寄らなければいけないしかしそこまでの用意はない、といったためらい。
(なんだかつまらないことを書いてしまった・・・)
フィリピンの彼女たち、ロラ(おばあさん)たちのシンボルカラーは薄紫だそうで、演台の後ろにも薄紫の薄布がかけられていた。来られていた二人のロラ、特にナルシサさんのファッションもとてもおしゃれだった。
集会を主催した京都のグループは20台二十代*1の女性が主力のようで、従来の左翼のノリとは違って自分たちの感覚で丁寧に集会を作り上げようとしていてとても良かったと思う。また自分には重すぎる課題に向き合わざるを得ない戸惑いをも隠さずきちんと向き合っていこうとする姿勢も好感が持てる。*2(と偉そうに書いてしまったけどわたし自身迷いだらけで。)
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20071027#p3 に書いたように、今後彼女たち自身あるいは韓国のハルモニたちの証言集会は続きます。ぜひ 見に行きましょう!

*1:kurahitoさんありがとう

*2:あまりマジメになりすぎない方が良いよと無責任なアドバイスをしておこう。