松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

日本の不沈空母化!

これまで世界に20万人もの兵員を外国に常駐させてきたアメリカは、財政圧迫もあってそうした常駐体制を大幅に縮減し、かわって「不安定の弧(Arc of Instability)」と呼ぶ東アフリカから中東から朝鮮半島に至るゆるやかなカーブ(弧)地帯に、軍事的に即応できる体制へとtransformしつつある。そしてその司令・発進・帰還・整備の機能を日本に持たせることが、このtransformationの要となってもいる。「不安定の弧」に即応するのに、米本土では遠すぎるが、幸い日本がこのカーブの要の位置にあり、しかも日本は安心してその役割を委ねることができるアメリカの第51州のように忠実だから、ここを強化しようという戦略である。つまり、米軍は、世界からは撤退していくが、在日米軍の機能は強化して、文字通り「不沈空母」にする、という戦略にほかならない。
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/11a9c56332eb03a5a0829b5884a55f6c

 イラクから米軍を撤退させない限りイラクの戦火は止むことがない。
しかし日本からの米軍の撤退については、誰も語らないがそれでよいのか?
日本国民の賛成を経ない不沈空母化は、日本人に支持されているとはいえないので、どこかの「テロリスト」が日本国内の米軍を攻撃し始めたとして、それを非難する倫理的権利を日本人は獲得し得ない。