松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2013-01-01から1年間の記事一覧

天皇論のためのメモ

男は農耕にはげんで自分が食べるばかりでなく、人にも与えて飢えることがないようにし、 女は糸を紡ぐのを仕事として自分の着るものばかりではなく、人のためにもはげむということが、 いやしいことのようにも思われるが、やはり人倫の大本なのである。 p386…

S氏による「劉燕子氏への批判文」

bogus-simotukare 氏曰く、 「あなたが評価してるらしい劉燕子への批判文(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081012/1307052595)を書きましたのでぜひご感想をお聞かせ下さい。 来年4月以降に対応する。 なお、もっともな文章だと思った方がいれ…

聖断をめぐって

「既に存在する言語資源を基に私たちは言語行為をするしかない。その言語行為は主体的に選び取ったものではなくかなりの程度言語資源の限界によって予め限定されており、その点で『引用』の繰り返しでしかない。その『引用』が繰り返される中で、言語以外の…

死者の季節

8月の6日から15日までは、追悼の季節である。地獄の釜の蓋が開き、死者たちの呻き(うめき)が日本中を覆い尽くす。死者たちとはもちろん、広島、長崎をはじめ日本全国すべての都市を襲った空襲で無残に焼け死んでいった市民たちのことである。しかし、同…

早川義夫さんのミニライブ

昨日、ツイッターで下のような呟きを見た。早川義夫さんのものだ。 ・・8/3(土)8/4(日)は塩竈ふくちゃんクリニックで佐久間正英さんとライブ。計4回公演。入場無料。お近くの方はどうぞ! 申し込みは、お電話を。022-365-2238 メール hayasakulive@gmail…

私はなぜここにいるのか? (2)

さて、仲パレへの参加を呼びかけるつぶやきに混じって、仲パレへの批判のツイートが直前に急増した。 一つは東京でのしばき隊に対する批判を関西に延長させる形での批判。もう一つは、「仲良くしようぜ!」の「ぜ」という言葉を無自覚に使うところに、男性優…

私はなぜここにいるのか? (1)

7/14大阪で「仲良くしようぜ」というパレードがあったので、参加してみた。*1 私はそのパレードを身近に感じていた。というのは私のツイッター(タイムライン*2)にその呼びかけとかが沢山流れてきたからだ。そもそも私は在日のコミュニティと無縁だが、…

三宅洋平がいかに致命的か

という、nos さんの意見。 https://twitter.com/unspiritualized/status/747093140901756929 わたしはいいかげんですみませんがよくわからない。

三宅洋平・チャランケの発見

7/13日、三宅洋平が神戸に来るから見にこないかと誘われたけど、それが誰か分からず行かなかった。「緑の党」と「みどりの風」を間違えて、激しくバカにされたので、三宅洋平をググると動画がでてきたんで見てみた。 http://www.youtube.com/watch?v=bATfeXu…

きみもここに存在していいんだ

7/14大阪で「仲良くしようぜ」というパレードがある。在特会のたぐいとは何度かでくわしたことがあるが、ものすごく不快なのものだ。言い返してやりたい、そうした気持ちがあるので参加してもいいかなとは思っていた。主催者の一人はこう言っている。「…

今日の日の丸

http://matome.naver.jp/odai/2136634312829205701?page=3 海外の原発事故風刺画が奇形ネタだらけで悲しすぎる

違法国家イスラエルを排除しない国際社会

倒錯した現実とは何か?、を私たちは確認しておかなければならない。 問題が起きたのは、オリンピック開催まであと2年強となった1962年8月、インドネシアで開催されていたアジア競技大会でのこと。この大会に、イスラエルと台湾の参加がインドネシアによって…

『フェミニズムの政治学』を読む(3の1)

いよいよ今日!3月30日(土)18時から20時 講座 「個を育む、しくみ 男女平等・憲法・ 国家」 *講師:岡野八代さん(同志社大学教員) 西宮市男女共同参画センター411 阪急西宮北口駅南口から約100m。「プレラにしのみや」4階 ウェーブ 突然、岡野八代さ…

『フェミニズムの政治学』を読む(2)

さて「フェミニズムの政治学」の核心は、第2部「ケアの倫理の社会的可能性」である。この本はとてもきれいな構成をもっている。各部が3章からなり、最初に序論が、最後に小括があるという形を取る。 序論 なぜ、家族なのか 第1章 ケアの倫理からの出発 第…

岡野八代氏からの引用

岡野八代さんについては、私は過去ずいぶん引用〜論じたりしているのでした!!が、おおむね忘れていた(あらまあ)・・・ http://d.hatena.ne.jp/noharra/20101202#p1 バトラーと在日 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070519#p1 安全で無垢な<わたし> 『…

『フェミニズムの政治学』を読む(1)

429頁もある本だが、この本は私見では「資本制と家事労働」と並ぶ名著なので、簡単に紹介したい。*1 基本テーマは、公私二元論批判である。つまり「自律的主体に基ずく」社会理論(政治思想)の批判である。 「なぜ、多くを他者に依存しないと生きていけない…

脱北した理由

平壌を飛び出した宮廷詩人 張 真晟 (著), ユン ユンドウ (翻訳) 晩聲社 2012年 という本を今日図書館に返すので、簡単にメモ。 脱北した理由、その理由はいったい何なんだ? ・・理由?どんな理由を知りたいんですか?あの国で理由など必要ですか?理由があ…

『近代中国思想の生成』は読みにくい

中国のポストモダン系思想史家(?)汪暉(ワンフィ)の分厚い本『近代中国思想の生成』*1というのを図書館から借りた。一部だけ読んで諦めて返したが、せっかくなのでちょっとだけメモしておきます。 私が興味を引かれたのは次の文章。 天理と公理は、士大…

天地間に生まれるもの、人より尊きものはなし

島田虔次『中国の伝統思想』は次のように「告諭」の引用から始まる。 「それ人は万物の霊とて、天地間に生まれるもの、人より尊きものはなし。殊に我国は神州と号して、世界のうちなるあらゆる国々、我国に勝れたる風儀なし」明治元年京都府が府下人民に与え…

ツェリン・オーセルと「雪の花蕊(かずい)」

劉燕子編訳の『チベットの秘密』は、ツェリン・オーセルが語るチベット情報とチベットについての詩が大きな部分だが、それ以外に前回取り上げた王力雄氏の「チベット独立へのロードマップ」という論文も無視できない。そして編訳者である劉燕子氏によるツェ…

「崔衛平先生を囲む会」

1月19日、中国のリベラル知識人を代表する崔衛平先生を迎えて、「囲む会」が開かれます。 <日時> 1月19日(土)第一部18:00−19:30 トーク・意見交換(逐次通訳) 参加費 1000円 第二部19:30−21:00 懇談(逐次通訳)、食事・ドリンク…

王力雄氏の「チベット独立へのロードマップ」

「チベット独立へのロードマップ」*1とこの文章は題されている。 roadmapを英和辞典で引くと道路地図としかでてこない。しかしグーグルでは「ロードマップ(Roadmap 行程表)とは、プロジェクトマネジメントにおいて、用いられる思考ツールの一つである。具…

傲慢であること

結城先生の言葉として次のものも転記しておきたい。 また、活動するにあたって、自分たちの傲慢な思いで動くのではなく、いつも 主からの導きを得て、祈りつつ進むことができますように。 http://www.hyuki.com/pray/pr014.html は必要である。無神論者野原…

焼身自殺者のために祈る

… チベットの焼身自殺者のために祈ってください。 チベットの状況については例えば、http://d.hatena.ne.jp/noharra/20121224#p1 を読んでください。若いあるいは中年の焼身自殺者が何を考えて自殺に至ったのか?ですが、民族としてだけでなく自分の身の回り…