松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2005-01-01から1年間の記事一覧

あたしは在る。Ich bin.

「私は在る」:人間精神の働きすべての根底にあって、それよりも高次の何ものによっても基礎づられられず、それ自身の上にのみ基礎づけられるほかない働き p58 瀬戸一夫『無根拠への挑戦』isbn:4326153547 自我は自己自身を定立し、自我は自己自身による定立…

「反米嫌日戦線」強制閉鎖(12/21朝)

もう一つ旗旗さんより。 先日、全国的に有名な老舗ブログの一つである「反米嫌日戦線」様が、無料ブログサービスの一つである北国tvからパージされるという事件があり、 http://hatahata.mods.jp/modules/wordpress/index.php?p=202 旗旗 - ブログ「旗旗」…

門真市議会の理性。

http://www.hige-toda.com/____1/toda_danatu/kougi.htm 「議員辞職勧告」に対する抗議文 (1)12月12日、門真市議会は、戸田に対する「辞職勧告決議」を全会一致で可決しました。(略) 門真市議会は、警察情報を鵜呑みにし、そそのかされ、「疑わしき…

戸田ひさよし門真市議逮捕

http://hatahata.mods.jp/modules/wordpress/index.php?p=258 旗旗 - ブログ「旗旗」 : 関生労組第三次弾圧-戸田ひさよしさんまで逮捕! by 草加耕助 12月8日に戸田氏が「政治資金規正法違反」という容疑名により突然逮捕されたとのことだ。上記を読んで…

質問(〈 〉闘争過程に関わる)

1)概念(序文の位相で)http://d.hatena.ne.jp/noharra/20051129#p1 について。 これまでの〈 〉闘争過程の表現 とは? 参考にすべきは、とりあえず5月3日の会通信、時の楔通信だろうか? 1969年12月時点の講演の記録は下記にあります。 http://me…

概念の欠如が引き寄せる言葉

概念の欠如が引き寄せる言葉(序文の位相で) ゲーテの「ファウスト」第一部で、メフィストフェレスが次のようにいう。 「概念が欠けている正にその場所に、言葉が丁度よい時に姿を現わす。論争も体系の構築も信仰も、言葉があるからこそ可能なのだ。…このよ…

生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する抗議

生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する 抗議声明への賛同のお願い香川県丸亀警察署は、デッチ上げによって、生田暉雄弁護士を違法・不当に逮捕し、自らの不正を覆い隠そうとしています。 私たちはこのことを座視するわけにはいきません。多くの人たちがその事…

平成超国家主義

中島岳志さんのエッセイが今月号の論座に載っていたので、図書館で読んでみた。(暇人か?) 彼は1975年生。論壇では最若年になる。でその世代には「オルタナティブな価値や世界のあり方を見出したいという欲求が広範に共有されている。」 この間の右傾…

日本そのものの否定

アジア主義の否認は、それ自身のうちに止揚しがたい矛盾を孕んでいる。アジア主義を否定することは日本そのものを否定することになる。*1 何の信仰も超越も持っていないが故に日本を最終審級とする(哀れな/素直な)奴らを、ナショナリストとか右翼とか呼ぶ…

近代の超克

中島岳志という人が『中村屋のボース』で大佛次郎賞を取ったそうだ。 自らを西田幾多郎ら京都学派の哲学に依拠すると位置づける。 「近代の超克は可能か、という問いを捨ててはいけない。西洋近代が生んだものに、アジアの側から基礎づけを与えていきたい。」…

討論

あるテーマについての討論は、そのテーマに関係のあるすべての当事者が、その場に可視的に存在していなくても、等距離かつ対等に参加しているという関係を(創り出しつつ/踏まえつつ)討論されなければならない。 (cf.松下昇『概念集・3』p4)

新しい野蛮状態!

何故に人類は、真に人間的な状態に踏み入っていく代りに、一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでいくのか?*1 21世紀に入ったいま、おそらく世界中の人々の多くがこの問いを、(再度)強く問いかけざるを得ない時代になっている。 カントによれば、啓蒙とは「…

best3の本

ジーン・ウルフ『拷問者の影』 全4巻でまだ最後まで読んでないので分からないのだが、全く新しいファンタジー/SFではないでしょうか。 正統的な成長小説。男の子が女性と(寝て)成長していく。でもフェミニストも合格点を出すと思う。 笙野頼子『金比羅…

たった一度の住居侵入。

私は神戸大学を懲戒免職になった松下昇氏をずっと尊敬し続けてきている。 自分の関心のある任意の行為や、その持続が何らかの評価を受ける場合、どのような動詞として規定されているかを調べてみることである。私は、自分に対する処分理由や起訴理由などにつ…

殆ど毎朝、各誌の社説はチェックしているわけですが、ここ数日の朝日新聞は電波が強烈過ぎてクラクラしてしまいます。 ビラ配り有罪 表現の自由が心配だ (略) 別に駅前とかでビラを配布した団体が捕まったわけではありません。地域住民が情報を求めたり、…

口には出さない憎悪

どこぞのブログで炎上してましたが、まあ『表現の自由』とか『民主主義のため』とかいっていらないよって言っているのを無理やり敷地に入ってこられてビラをつっこまれるとかそういうのはやめて欲しい、ってそういうことでしょう。至極当然の話です。 http:/…

結城浩さんて

今読んでいた、「結城浩のWiki入門」isbn:4844319159ゃないか。 今(1/28)に気づいた。日本に数あるWikiクローンの母体となったYukiWikiの作者である。YukiWikiの直系のPukiWikiを私も一週間ほど前から使い始めたばかり。まだどうなるか分からないが、非常…

神さま、助けてください。

結城浩さん という方が次のように書いて居られる。 (まあ信仰者ならだれでもこんなふうに、言うものなのかもしれないのですが。) <祈り>というのは生活のなかにだけあり、自分の心や身体から降りてゆくことが価値でありその逆ではない、というのは興味深…

数分他人のブログを読んで分かる!こと

ネットでちょろちょろ、数分他人のブログを読んだくらいでなーにも分かるはずないだろ、という罵倒には十分根拠がある。 しかしその逆の面だってあるのではないか、という提起 noharra 『 そうですね。Panzaさんのいわれる通りですね。「その言葉を使っちゃ…

「自由・平等・博愛」

「自由・平等・博愛」を今いちばん、何かにすがるように繰り返しているのはバンリュウの多少なりとも目覚めた若者たち。 http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20051204#p1

キタ━━(゜∀゜)━━ッ!!

ところで、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! というのは英語で絶頂感を表すcome!、coming! の翻訳なのだろうか。こんなことを考えたのは、書こうとするとき「なにものかに促されて記述していく時に向こうから現れてくる像や音や〜に気をつけ」云々という松下の文章を…

われあり、われらあり。

Ich bin. Wir sind. Das ist genug. Ich bin. Aber ich habe mich nicht. Darum werden wir erst. (p7『ドイツ語の本』冒頭) これはあるドイツ語初級教科書の冒頭の例文なのだが*1 、ドイツ語なので全く分からない。Ich bin. Wir sind.とは英語の「I am.We…

概念集(2への序文の位相で)

概念集(2への序文の位相で) 概念集・1を刊行してから、次のようなことが気になった。項目別に記すと、 一、このパンフに現れている項目群の集合の排反領域は何であり、排反領域の可能な限り広くを深く占拠していくにはどうすればよいか。 二、これまで人…

里親という言葉

http://blogs.yahoo.co.jp/sido_san 里親ブログのsidoさんは、(人間以外に里親・里子という言葉を使わないで)と言っておられます。 sidoは、里親をしています。もちろん、人間の子どもを育てる里親です。 巷には、ペットの飼い主を「里親」と呼ぶ方もいま…

闘@争 あるいは妄想戦士ルサンチマン

闘@争とは何か? Panzaさんの造語のようである。@(主体の位置を示す)がたまたま闘争のなかに居ることを示している、ということか。 ★妄想が闘争を支えている。 ★妄想とは「夢を中核として鍛え上げた闘争に向けた言葉」 http://d.hatena.ne.jp/Panza/2005…

別の構造への転換契機

また、これに散見するテキストや固有名は別の構造への転換契機であることを、そうあらしめる責任を負っていることを述べておきたい。*1 *1:同上

存在の根底的な揺れを覚えずに

この註の前で存在の根底的な揺れを覚えずに通り過ぎるなら、私たちは、<不>可能な刊行作業の継続というテーマに立ちつくすことなく何かを行い、または永久に何も行わないだろう。 (〜1996年7月〜 土曜<学校>通信 第<11>号*1 より) *1:仮装被告団〜刊…

そして、今また、次の<10>年性を一周して

訂正

習合→集合(12/17)

概念(序文の位相で)

概念(序文の位相で) 一般的な辞書などでは、概念について、同種の多くの事物に共通する本質を、経験ないし思考を媒介して言語によって抽出したもの、というように説明している。 この概念集を作成する契機をふりかえってみると、同時代建築研究会(東京)…