松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2005-12-21から1日間の記事一覧

無限な非自我

フィヒテによれば、自我は、定立作用のうちに存する無限な活動性を自らの本質と見なす。このことは次のように起こる。即ち自我(das Ich)はみずから(A)を定立し、このみずからに対して、構想力のなかに、ひとつの非−自我(B)を反定立する。 理性がその…

あたしは在る。Ich bin.

「私は在る」:人間精神の働きすべての根底にあって、それよりも高次の何ものによっても基礎づられられず、それ自身の上にのみ基礎づけられるほかない働き p58 瀬戸一夫『無根拠への挑戦』isbn:4326153547 自我は自己自身を定立し、自我は自己自身による定立…