松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2005-12-14から1日間の記事一覧

平成超国家主義

中島岳志さんのエッセイが今月号の論座に載っていたので、図書館で読んでみた。(暇人か?) 彼は1975年生。論壇では最若年になる。でその世代には「オルタナティブな価値や世界のあり方を見出したいという欲求が広範に共有されている。」 この間の右傾…

日本そのものの否定

アジア主義の否認は、それ自身のうちに止揚しがたい矛盾を孕んでいる。アジア主義を否定することは日本そのものを否定することになる。*1 何の信仰も超越も持っていないが故に日本を最終審級とする(哀れな/素直な)奴らを、ナショナリストとか右翼とか呼ぶ…

近代の超克

中島岳志という人が『中村屋のボース』で大佛次郎賞を取ったそうだ。 自らを西田幾多郎ら京都学派の哲学に依拠すると位置づける。 「近代の超克は可能か、という問いを捨ててはいけない。西洋近代が生んだものに、アジアの側から基礎づけを与えていきたい。」…