2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
本居宣長とは誰か (平凡社新書)作者: 子安宣邦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/11/01メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る祭りになっている?この本をリンクしてみよう。 義理があるので! とても分かりやすい宣長入門書で…
というわけで、松下昇ですが。 まず彼を紹介しないといけないか。生年は1936年であるとのこと。 1996年5月6日朝10時ごろ死亡。 http://members.at.infoseek.co.jp/noharra/matut11.htm同時代生まれは誰か調べてみよう。 http://www.excite.co.jp/b…
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=2887146*1松下昇についてどこから語ることができるか?まず遺書を引用する。 http://d.hatena.ne.jp/noharra/11000101として遺書を引用しました。 ですがちょっと思い直して削除しました。どうも文体がぶっきらぼうで、読者に…
誘ってくれる人がいたので入ってみた。 コミュニケーションに不安のある野原ですが大丈夫か? <坂本守信・松下昇>という題のコミュニティを作ろうという人が誘ってくれた*1ので入ってみた。 そこで書いた文章を転写する。 *1:mixiに誘ってくれた方とは別人
松下 昇(についての)批評集 α篇1(88年5月) 松下 昇(についての)批評集 α篇2(89年6月) 松下 昇(についての)批評集 α篇3(95年6月) 〜 …α系は国家による批評 松下 昇(についての)批評集 β篇1(87年9月) 松下 昇(についての)批…
視線が地図の上を、表六甲から裏六甲へつき抜けて いくと、奇妙な地名が山系の両側に、ひっそりと息づ いている。カミカ、ハクサリ、ザグガ原、ボシ、マン パイ、シル谷、カリマタ池、キスラシ山、シブレ山…… 地図なしにそこを歩いたら、ここが、そんな地名…
かって六甲山上には、いまの神戸大学付近と摩耶山天 上寺付近に砦があり、南北朝時代前夜の戦乱にまきこ まれたが、六百年以上も前、東の砦へ押し寄せた六千 の六波羅軍を、摩耶山の西の砦へ逃げるとみせかけて 曲りくねった谷間へ誘いこみ、一気に襲いかか…
油コブシ。ケーブル六甲山上駅から約1キロ南の丘陵 に突出した巨岩。海抜約六百メートルで、西方の摩耶 山をこえて瀬戸内海を望む。かつてはにぎりこぶし状 に上へ侵びていたが、尖端が徐々に風化されている。 私の中へ〈私〉たちがなだれこんだとき、〈私…
汝は汝の恥辱をかたれ 私は私の恥辱をかたろう (ブレヒト 「ドイツ」から) 〈私〉たちは、序章から踏み出したまま宙吊りにされており、飢えているが、この飢えは、遭難のような不慮の飢えにも、食糧難のような社会的飢えにも、ハンストのような政治的飢え…
六甲 序章 松下 昇 不思議なことだ! 灰色の雲が岩塊の分身のように空を飛んでいく。 それはあの荒々しい岩塊の臆病な模写なのだ。 (ハイネ「アッタ・トロル」から) 平衡感覚を失わせるほど色彩のゆたかな屋根の波の上で揺れる海へ背をむけて、山頂へ続く…
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20051108#p1 で、こう書きました。 人は神になれない、というのは錯誤だ、と言ってみる。例えば、死刑執行人。人は人を殺せない。人を殺すためにはひとは獣になるか神になるしかないわけだが、戦場と違い死刑執行人は獣である…
http://d.hatena.ne.jp/nenecoconeneco/20051103 (仮)日記 - 木曜日 連合国によりBC級戦犯とされ刑死した旧軍幹部らの靖国神社への合祀(ごうし)をめぐり、旧厚生省(現厚生労働省)が一九五九年四月、各都道府県に公表を控えるよう求める文書を出していた (略…
上記のように、合祀の大義が何処にあったのか、を問おうとするのはミスリードかも知れない。 http://d.hatena.ne.jp/nachin7/20051109 には 2005年11月09日(水)の東京新聞記事「靖国神社のA級戦犯合祀」が引用されている。 http://www.tokyo-np.co.jp/00/…
nenecoconenecoさんから二つクリップさせてもらいます。感謝。 http://d.hatena.ne.jp/nenecoconeneco/20051102 靖国にA級戦犯を合祀した松平永芳宮司について 一方で、後任の故松平永芳宮司は、同じ福井出身の故平泉澄・元東京帝大教授の皇国史観に強く影…
姜信子さんの下記の文章はナショナリズムを少し深く考えようとするときに必須の幾つかの論点を、的確に浮かびあがらせており優れた文章だと思う。 http://www.asahi-net.or.jp/~fw7s-kn/2004_08.html 日中戦争が始まった昭和12年に文部省が発行した「国体…
kuronekobousyuさんからいただいたコメントのうち次の部分について。 「天皇制」という言葉はもともと左翼が定義したものですがそれを保守派も現在は遣っているが、それはどうでもいいとして「千年以上続いた天皇制を守りたい、のではないのですか?」という…
長々と引用したが、要は、「我カ皇祖皇宗(略)徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ」の通りである。つまり、皇祖皇宗こそが徳(人間としての価値ある行為)を立てたのだ、ということ。 さらに、教育勅語の起草者井上毅の論文「言霊」には次のようにある。「お治めになる…
詔書 朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ對シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ抑々帝國臣民ノ康寧ヲ圖リ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニ…
「天皇陛下 何と云ふ御失政でありますか 何と云ふザマです、皇祖皇宗に御あやまりなされませ」 (磯部浅一) (野原の文章はわざとのように分かりにくい。すみません。)もちろん磯部浅一は226事件の青年将校の一人であり、事件後1年半経った1936年8月…
告文(こうもん=天子が臣下に告げる文。こうぶん)皇朕(わ)レ謹(つつし)ミ畏(かしこ)ミ 皇祖(こうそ) 皇宗(こうそう)ノ神霊(しんれい)ニ誥(つ)ケ白(まう)サク皇朕(わ)レ天壌無窮(てんじょうむきゅう)ノ宏謨(こうぼ)ニ循(したが)ヒ…
教育ニ関スル勅語 朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國軆ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己…
こうそ《くわうそ》 【皇祖】 ○(1)[国]天皇の先祖。 ○(2)[国]天照大神(アマテラスオオミカミ)または神武天皇の称。 ○(3)[国]天照大神から神武天皇まで代々の総称。 ◎皇祖皇宗 こうそう《くわうそう》 【皇宗】 ○[国]天皇の代々の先祖。 第2代綏靖(スイゼイ)天皇から前代…
我が国の軍隊は、世々天皇の統率し給うところにぞある。 昔、神武天皇、みずから大伴・物部の兵どもを率い、中国のまつろわぬものどもを討ち平らげ給い、高御座に即かせられて、天下しろしめし給いしより、二千五百有余年を経ぬ。(略) 古は天皇みずから軍…
今度の敗戦については何としても陛下に御責任あることなれば、ポツダム宣言を完全に御履行になりたる時、換言すれば講和条約の成立したる時、皇祖皇宗に対し、又国民に対し、責任をおとり被遊、御退位被遊が至当なりと思ふ。今日の趨勢より見れば、或は之は…
コーリャ「神を信じていなくても人類を愛することはできるのです。ね?ヴォルテール(注:18世紀のフランスの啓蒙思想家)は神を信じていなかったが、人類を愛していた!」 アリョーシャ「いや、ヴォルテールは神を信じていました。が、それはほんのちょっぴり…
「神の死」「ドストエフスキー」についてグーグルしたら下記のような頁を見つけた。Seigoさんと言う方の充実したドストエフスキーサイトの1頁。 この頁では、ドスト氏の小説の中の登場人物に二つの極端な類型を発見できるとする。即ち、 「人神思想」 (人神…
上の文では、ローザ・パークスの非暴力直接行動に対し、日本には与謝野晶子の抒情しかないのか、と書いた。しかし考え直してみると、だがたかが抒情であっても捨てた物でもない。 「君死にたもうことなかれ」を改めて、読んでみた。長いので2連だけ掲げる。…
今週のもう一つの大きなニュースといえば、ローザ・パークス女史の死去という事件でしょう。1955年に人種差別の続くアラバマ州モンゴメリーで、白人専用のバスの座席に座り続けたために逮捕され、この事件を契機に、60年代の公民権運動へと黒人コミュ…
ブッシュが来る!小泉が来る! 11/16 日米首脳会談 in 京都・迎賓館 抗議行動へGO!11月15日(火)18:30〜 円山公園ラジオ塔前集合、その後デモへ (京阪「四条」駅下車、東へ徒歩10分/市バス206号系統「祇園」下車)11月16日(水)午前10:00〜 京…
ところで「神の死」ってなんだろう。わたしは親を殺したわけでもないし、大学に石を投げたことすらない(たぶん)。刑事被告人になって裁判というものと長い期間つき合うこともなかった。外面的には順調な人生かもしれない。で「神の死」とは。わたしはたい…