松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

実質的正義/法実証主義

ひとつのやり方は、戦後のドイツでみられたやり方で、事後的に、実質的正義の立場から、過去の”間違った観念や価値観”を徹底的に糾弾し尽くすという方法。例えば当時、ナチスドイツで、合法的だと思い、愛国心から夫の叛逆を密告した妻の行為を事後法によっ…

愛国と正義

3/21のコメント欄より # index_home 『swan_slabさん>「公共の福祉に完全に合致した生き方の強制」というと、個人的には少し違和感があるかもしれません。「公共の福祉」=「愛国」ですか?と。(基本的なお考えに反対するものではありません)』 (2005/…

心だに誠の道にかなひなば

心だに誠の道にかなひなば 祈らずとても神やまもらん という歌があります。近世(あるいはそれ以前から)人々の間で広く受け入れられた「道歌」だそうです。北野天神、菅原道真の作と信じられた。 「心」「誠」(これはしばしば「正直」とおきかえられる)「…

日本は変だと思う

N・Bさんの下記の発言には驚きました。場違いだなあと思いながらも「日帝自立論」を引用しておいてよかったなと思った。わたしたちのころは高校か大学で新左翼的なものに近づくとまずそうした論理(政治的ジャーゴン、セクト間の差異の主張)を教えられたも…

日本人と理念と天皇

えーと、 「(君が代が)、『各個人の魂と国家』をむすぶ重要なメディアであることは否定できず、それを強制することは「広い意味の信仰の自由」を侵すと主張したい。」というのが野原の主張です。 それに対してスワンさんは次のように言う。 恐らく、日本に…

三者三様の矛盾??

(野原燐) (α)推進派は、日の丸君が代を「各個人の魂と国家をむすぶ重要なメディア」であると深く信じており、何十年もかかって「目的」を遂行しようとしている。 (β)ところが、推進派の建前は「国家にとって国旗、国歌が存在するのは当たり前」という…

議論は継続する

# hal44 『長くなったので、Swan_Slabさんへの返事此方に書きました。 http://d.hatena.ne.jp/hal44/20050322』 (2005/03/22 19:59) # index_home 『swan_slabさんの「邪悪な愛国心と正しい愛国心は観念しうるか」について、私のお答えを申せば「観念しえな…

邪悪な愛国心と正しい愛国心

# swan_slab 『hal44さんこんにちは ちょっとよくわからないのですが、かりに愛国心が信仰心と同価に扱われ、それは魂の救済の問題だと捉えられたとします。しかしそうだとしても、ロックの制度制度の構想によれば、統治機構は世俗的事項にのみ関わると考え…

君が代をめぐるスワンさん発言

http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20050320#p1 君が代をめぐる諸問題 http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20041201#p3 靖国問題のフィロソフィ http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20041003 「君が代と日の丸と式典」 スワンさんは、J・ロックだけじゃなく、数…

信仰の自由/思想信条の自由

# index_home 『なんだか私が混乱させてしまったみたいで申し訳ありません(^^; えーと、なんだか私の方が読み違えたようです。野原さんが「個人の魂と国家を結びつける重要なメディア」と規定されたのかと思ってしまいました。それとは反対の立場なんですよ…

今頃になって従属だったのか!

で、俺の時代に至るまで、基本は「新左翼は日本帝国主義自立論」であって、また、80年代のバブル期だったので日本も外国にガンガン資本投下して、外国の安い労働力を搾り取るようになっていたわけで、「日本帝国主義」という言葉にはなんの違和感も持たな…

魂と国家をむすぶ重要なメディア

# index_home 『お考えに反対するものではありません。ただ、少し危惧しなければならないと思うことがあるので書かせていただきます。「君が代日の丸は、『各個人の魂と国家』をむすぶ重要なメディア」と規定すること自体が、君が代日の丸問題は「寛容」や「…

君が代問題は大きな問題なのか?

ロックの生きたヨーロッパの17世紀は、宗教改革の余波のうちに、信仰の問題が直接強烈な政治的意味をもついわゆるコンフェッショナリズムが常態化した時代であった。この世紀に生じた政治的紛争・内乱・革命が、ほぼ例外なく宗教問題に起因し、あるいは連動…

君が代問題は大きな問題なのか?

君が代問題の続き

祝 30,000アクセス

わが家では桜が咲きました。 3/19 22時

教育の質や平等の保証

# spanglemaker 『難しくありません。教育内容に強制力を行使できないならどうやって教育の質や平等を保証するんですか?』 # swan_slab 『>教育の質や平等を保証 その要請はどこから導かれるものでしょうか。』 # spanglemaker 『憲法第26条です。』 swan_s…

指導要領の法的拘束性

# swan_slab 『【指導要領の法的拘束性については、教育法学説上争いがある。代表的な学説として、①大綱的基準説、②外的教育条件説、③学校制度的基準説をあげることができる。①によると、学校教育法の委任による教育課程に関する国の法規命令事項は「ごく大…

君が代斉唱しない。

上の子の学校の卒業式に行って来た。最初に国歌斉唱があった。生徒に対して「強制はしない」旨の注意は一応あったようであり、生徒はあまり歌っていなかったような印象。わたしは君が代の強制には反対なので、その時だけ着席した。見渡せないので分からない…

愛国心

http://d.hatena.ne.jp/pavlusha/20050316#p5 ここなどで、引用されている文部科学省の調査結果。自分の将来に対して肯定的な子供が少ない、とのことだ。うちの子ども(小学校高学年)に聞いても将来に対し驚くほどシニカルである。こんなことではいけない(…

レイプしましたで検索した結果

「レイプしました」で跳んで来られた方があったので知りました。 「世界には悲惨がいくらでもあるものですね〜〜」と無責任に驚く。レイプマニアではないです、わたしは。といくら言い訳しようと、その振る舞いはレイプマニアだ、と言われればそれを否定する…

脱北者は減っている

ちなみに下記によれば、中国内の脱北者は、現在は3万〜5万人に減少したとのことだ。それでもまだ沢山のひとたちがいる。中国と北朝鮮が国境の自由往来を認めたとしたら、国境を越える人は爆発的に増加するだろう。ベルリンの壁の崩壊のようなことが起こっ…

「北朝鮮人権侵害救済法案」支持!

前にも書いたように3/13に大阪経済大学での北朝鮮・脱北者についての集会に参加した。その会の終わりに「集会決議」という文書が読み上げられ皆が拍手で確認した。そのなかに次の文章があった。 1.北朝鮮の人権改善と被害者救済にわが国が実効ある政策…

脱北者の証言

昨日、日本に住んでいる脱北者たちの証言を聞く会があった。 十人近くの人が順に話をした。それぞれ深刻な話なので圧倒される。 飢餓が最も深刻だったのは、97、98年ごろだったようだ。 道で倒れて死んでいる人をよく見たと言っていた。 また、そのころ公開…

TBを送ってしまいすみません>各位

わたしの文章は引用ばかりだ。そして、はてなのブログからの場合、urlかidを書くようしている。そしてある日のあるテーマの文章(やコメントとの応答)を、翌日以降もある日の日付を変えずにしつこく下に増加させていくという更新方法を採っています。それで…

被害と加害

南京虐殺にしても慰安婦問題にしても、無能な軍上層部が最前線に苦しい戦闘を余儀なくさせた上で起こったものなのだ。最前線の兵にとっては、心の奥底では戦争の「被害者」であるという意識があるかもしれない。その意識が自分「達」の「加害」を認めること…

国体護持とは?

西武=堤家の国友会のニュースと、ニッポン放送の社員一同の声明文のニュースを続けて聞くと、あの<<国体護持>>*1ってのもそんなもんだったにすぎなかったのでは? とおもいますよね。 参考: ニッポン放送の社員は全員「社員一同」が、ライブドアの経営…

3/10と8/15のあいだに

3/2のコメント欄から。 id:bluefox014 『>nohharaさん 東京には東京大空襲を記憶する平和公園も都営・国営の博物館も存在しない、という事実がなにかを象徴していると想います。土地がないわけではなく、例えばまさに空襲の現場だった両国国技館の横に東…

脱北帰国者・日本人配偶者証言集会

在日「脱北帰国者・日本人配偶者証言集会」 3月13日(日) 午後12時半開場 午後1時開会 場所:大阪経済大学C31教室 http://homepage1.nifty.com/northkorea/

そこにいる/そこにいない慰安婦

「重大事件の犠牲者が目の前にいるときには、人は犯罪者の側ではなく、まずその被害者の立場からその行為の意味を語るべきである。」嶋津格氏は、「慰安婦問題の周辺」という論文でこう書いた。皇軍の立場=文書証拠がない云々を批判する文章なのだと推測す…

もう一つの固有名

だが、ここで突然出現した「心臓」という語。わたしはそれが気になって仕方がない。南条あやの心臓、それはいったいどんなものなのだろう。南条あやの心臓を想起すること、それは許されることなのだろうか。許されるとして、それはどのように想起すべきこと…