松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

手のような動作

万里の長城を構築する無数の手のような動作を文法的に構成すると……。
http://666999.info/matu/data/hukakutei.php#hukakutei


この文章は謎めいている。だいたい「手のような」動作とは何だろう、「手による」動作なら分かるが。おそらくこれは外国語を日本語にむりやり翻訳しようとして意味不明になったその意味不明さを取り出したものだろう。無数の手が流れるように動いている。その動きは滑らかで音はない。何も生み出さないかに見えたそうした動きがもっとも堅固なものを構築していたと彼女は断言するのだが、わたしには今もって信じられない…… あの気難しい理学者(文法学者)に聞けばその理法を解説してくれるかもしれないが彼女もまたここにはいない……


むりやり「翻訳」してみたが意味不明のままだ。松下の文章はわずか1行の短いそれに、x,y,z、三つあるいはそれ以上の座標軸が組み込まれておりはなはだ難解になっている。そのサンプルとして理解してみた。