松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

 上に書いた日の丸君が代問題などとの関連を、抗議文に書き入れるべきだ、と主張しているのではありません。
 ただフェミ業界内部の文体〜思想しか持っておらず、それを支える膨大な世界や矛盾を、学説とかいう濾過された形でしか消化できないそのような自己のあり方に疑いを持たないで良いのか。そのようなあり方は、フェミ業界外部には無関心であって良いとする常識を肯定し(本来フェミの対象であったはずの)一般大衆の女性たちのことも実は見つめていないことに繋がっていくのではないか。
 ある問題に反応し別の問題には反応しない自己のあり方、そういった問題を捉え返そうとする困難という課題。松下昇が「自己の存在様式」とか「表現の根拠」とかいう言葉で語った問題ですが、それは課題ではないとする人は密かにくさっていくのではないでしょうか。
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