松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

わたしたちがイスラエルを考えるときの歪み

えーっと、アーレント反ユダヤ主義」という本読みました。
アーレントは反シオニズムか?という論点があるわけです。参考:p122「ユダヤイスラエルのあいだ」
欧米のマスコミの論調がシオニズム右派、強硬派の側に大幅に偏っているために、物事を考える基準が大幅にずれているということを、そのような問題を考える場合にあらかじめ知っている必要があるのですが、これは実際にも権利の上でも困難なことかもしれない。


黒人でありフセインというミドルネームを持つオバマは、いま偏見により分断された世界に和解をもたらすかも知れないというかすかな期待を膨大に集めている存在ですが、

オバマが、いの一番にやったことは何だったか? 彼はイスラエル・ロビー AIPAC の会議に駆けつけて、ご機嫌取りと媚び諂いにかけては、これまでのあらゆるレコードを破る講演をしたのだ。)
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2008/07/post_acab.html

 この講演で最も問題なのは次の短い一文です。
■ Jerusalem will remain the capital of Israel, and it must remain undivided. (エルサレムイスラエルの首都であり続け、分割されないままでなければならない。)(同上)

ガザ地区を閉鎖しその膨大な人民をじりじりホロコーストさせようとしているイスラエル国家の暴虐を止めようとするどころか、より過激な言葉使いで彼らにおもねることに必死であるようです。