松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2009-01-07から1日間の記事一覧

ガザ攻撃をホロコーストと呼ぶことの可否

> ナチスがあなた達の祖先におこなったホロコーストを > パレスチナの人達に、子どもに、女性に、高齢者に するのはやめてください。 これではイスラエル、あるいはユダヤ人に対して説得力はありません。 逆に彼らから反発されるだけです。それは現イスラエ…

ホロコースト(生け贄)という言葉

受取人に与えられた命令として意味が受け取られるようなそういう死を、リオタールは「美しき死」と呼ぶ。日本の特攻隊とかが典型的ですね。「……のために死ね」、そうすれば君は死なないだろう、という犠牲の経済(エコノミー)。わたしたちの「靖国」という…

アウシュヴィッツの喪を組織させてはならない!

デリダはアウシュヴィッツについて何を言っているか。デリダのリオタール追悼文*1にはアウシュヴィッツという語が何度も出てくる。 「しかし、イスラエルの建国以前にアウシュヴィッツで被った不当な被害の実在性は、立証されなければならないものであったし…

そして誰もいなくなった

ところが、合意によって立証されないのが不当な被害の本質である以上、この実在性は立証されない。(リオタール) (p233 isbn:4000237128) 始めに、負けつづけるものとしてアウシュヴィッツがある。 ある表現が表象=代行として成功している場合、原点に対…