松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

美しい日本! セレブ民主主義!

http://eritokyo.jp/independent/sato-col0031.html
やらせ質問と熟議民主主義  佐藤清文
佐藤清文さんという方がどういう方か知らないのだがこう書いている。
やらせ民主主義は日本政治の本質だ、と。キーワードは「儀式化」です。

 タウンミーティングは、本体、間接民主主義を補完する直接民主主義の制度です。ところが、政府は人々との議論の場を儀式化させてしまったのです。

 番組でやらせをして、処分を受けたTVプロデューサーは世論の反応の鈍さに怒り狂っていることでしょうが、中央地方を問わず、行政ならびに立法は、概して、こうしたタウンミーティングだけでなく、公聴会や審議会、委員会、検討会などを儀式化させています。

 それらはアリバイ作りとして機能しているにすぎません。日本政治は民主主義というよりも、「儀式政治(Celebration Politics」」と呼べるでしょう。

 こうした儀式は全廃したほうがはるかにましです。

 タウンミーティングだけがやらせなのではない。公聴会や審議会、委員会、検討会などすべてが、現実という複雑怪奇なものをどのように捉えどのように対応していくかという真剣な討論ではなく、予め(どこかで)決められた結論に導くために必要な飾り(ステップ)にすぎなくなっている。

 すなわちわたしたちの民主主義とは名ばかりである、ということだ。これは子どもたちでも知っている。わたしたちの社会では個人が政治活動などしても無駄なのだ。だれが私たちの国の主人なのか?

 日の丸・君が代はまさに儀礼の為のものである。
 日の丸・君が代の強制は儀礼民主主義の完成である。
 美しい日本! セレブ民主主義!