松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

国民党に売り渡された皇軍1万人

第二次世界大戦終結後、中国山西省に駐屯していた北支方面軍第一軍の将兵 1 万人は、武装解除を受けることなく敵であった国民党の司令官に引き渡された。

 世界の戦争史上、類をみないこの売軍行為は、あろうことか戦犯逃れを目論む日本軍司令官と共産軍の圧力を恐れた国民党司令官の密約によって引き起こされた一大スキャンダルだった。残留を余儀なくされ最後まで戦った2600余りの将兵は、戦後なお4年間も共産軍と戦い550名が戦死するなど多くの悲劇を生んだ。戦後日本政府は、国際法に抵触するこのおぞましい事件を隠蔽するために、一貫して兵士たちに責任を擦り付けてきた。自ら志願して国民党の傭兵となり、勝手に戦争をつづけた者とみなし切り捨てたのである。そのため共産軍との戦闘に駆り出されて戦死しても、母国の日本では何の補償も受けられず、生還しても軍人恩給の対象から除外されてきた。
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蟻の兵隊」とは?