松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

(野原)
>>昨日の映画は如何でしたか?<<
ゆきゆきて、神軍』、原一男トークショウ、『またの日の知華』を視聴しましたがいずれも面白かったですよ。奥崎謙三は「それ無しでは<沈黙>を開けないなら有効な暴力は使わざるをえない、但し罰は受ける」と言っているようです。納得してしまいました。また<仮装>の問題も同じ位相で解けるようです。
815敗戦以降に、日本軍に銃殺されながら「戦病死」と報告された(らしい)戦友の死の真相を追及しようとするのがメインのプロットになっています。日本軍に銃殺されたこと=不名誉、だから本人から見ても隠さなければいけないことなのだ、という論理が述べられています。日本軍に銃殺されながら、事実を偽ることによって、恩給を受けられ、また靖国神社にもひょっとしたら入っているかも知れない、そのような「恩恵による歴史の偽造」。この間勉強してきたことがここにもあった、という感じはしました。