松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2012-06-17から1日間の記事一覧

鄭義の「二つの文革」論(その2)

上の文章は、誰も知らない雑誌に載ったほぼ入手不可能なエッセイを私がまとめたもの。これは以下で紹介している『中国の地の底で』より20年以上後に書かれたものだろう。 次に記すのは、東京大学出版会から去年出た教科書「中国語圏文学史」の一節。学界の…

鄭義の「二つの文革」論

「神樹」の作家である鄭義*1は2006年にこう書いている。「文革が発生してから、瞬く間に40年もすぎてしまった。」と彼は述懐する。*2 文革をどう理解し評価するか、について、支配者が決めたそれに、わたしたちは*3従っている。「反抗する民衆」が共産党の高…