松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

私もふつうの人生を辞めてしまえばいいです。

家族も介護を開始する年齢でずいぶん違うものです。ALSの家族だって定年後なら高齢者介護とほぼ同じパターンでいけるけど、若い子どもの場合はALSの親の介護を数十年もの長期にわたって担うことになり、子の家族への影響は大、深刻です。ただ、それに負けない人生ってのもある。


家族もふつうの人生を辞めてしまえばいいです。深海の底に足が届いたと思ったらあとは蹴って浮かび上がるしかありません。あなたの人生と引き換えに親の命を選択させた社会は、あなたの人生に何の文句も言えないはずだ。あなたの好きなように生きてけばいい。
(川口有美子)

http://twitter.com/#!/yumikokawaguchi/status/21572749516341248
http://twitter.com/#!/yumikokawaguchi/status/21573890853576704


杉田俊介氏のtwitterをチェックしたら、上のような川口有美子氏のつぶやきをretweetされているのに、目を奪われた。
被害者/加害者という言葉でいうと、被害者である場所に素直に立ちつづけようとすることにより(ある意味で)加害者になる、そうである自己を肯定していくという生き方。という風に読んだ。
そんなに強くはなれない、とかすぐに言ってはならない。それよりそうした他者と関わるには、何もない私であるにも関わらず、相手との対等性をあたかもあるかのように強がる態度がまず必要であるのではないか。