松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

【資料】「小泉は靖国にいくな!国家による『慰霊・追悼』反対!」

8・15集会実行委員会の「緊急声明」です。【転送歓迎】です。

【緊急声明】A級戦犯のボス・ヒロヒトの「A級戦犯」非難を嗤う

 7月20日、「昭和天皇ヒロヒト靖国神社の「A級戦犯合祀」に不快感を表明
していたという元宮内庁長官富田朝彦のメモの存在が明らかにされ、マスコミは大騒
ぎである。小泉首相靖国神社参拝路線を後押ししていた「靖国派」は天皇の不正確
な意思と首相の靖国参拝を結びつけるな、天皇の政治利用反対と、ご都合主義的に論
じ、8月15日に首相は堂々と参拝すべしと強弁している。
 私たちは首相の侵略戦争を正当化している靖国神社参拝には断固反対である。
 しかし、このメモが公開されてから、さらに加速される「A級戦犯分祀」論(靖国
の宗教性をうすめ国家護持にせよ)、あるいは新たな無宗教の国立追悼施設をつくれ、
千鳥ヶ淵戦没者墓苑を拡充せという主張にも、私たちはまったく賛成できない。これ
らの案は、首相や天皇が外国や国内から非難の声をあびずに参拝に行ける場所をつく
ろうという路線である。
 この間、「A級戦犯」が嫌いな「平和天皇ヒロヒトキャンペーンがマスコミをあ
げて展開されている。しかし、考えてもみよ、あの侵略戦争と植民地支配の最高責任
者は当時天皇であったヒロヒトだったことは、あまりにも明白な事実ではないか。占
領政策に天皇制を使うことを決めていたGHQ(アメリカ)と「国体」(天皇制)護
持を目指した日本政府の支配者たちが組んで天皇を「戦犯」にしなかっただけでなく、
東京裁判へ証人として出席させることもしなかった。とはいえ、事実上ヒロヒトはA
級戦犯のボスだったはずである。そのヒロヒトが自分の罪をもかぶって死刑となった
A級戦犯」たちを非難するなどという欺瞞的な言葉をどうして積極的に評価できよ
う。
 私たちは、国家(天皇)が戦場にかりだし殺した人々を賛美し、それを意味づける
ことによって、さらに人々を戦争に動員するという、くりかえされてきた政治(国家
のセレモニー)そのものに反対する。
 死者の政治利用をやめよ。
 ゆえに、私たちは首相のみならず、ヒロヒトを賛美しその地位を継承したアキヒト
天皇が参列し、毎年くりかえされる「全国戦没者追悼式」にも抗議の声をあげる。
 
 A級戦犯のボス・ヒロヒトを平和主義者という、あらゆるマスコミのキャンペーン、
政府の式典(追悼施設づくり)、首相の靖国の参拝に反対しぬこう。
 
                           2006年7月27日
 小泉は靖国にいくな! 国家による「慰霊・追悼」反対!8.15集会実行委員会

優柔不断ですみませんが、この文章をどう評価するか?、ちょっと考えているので、とりあえず【資料】として掲載します。