松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

違法性

白昼あるいは夜更け、特に人目を避けているわけでないが誰もいない住宅街である家のポストに一枚のビラを差し込むとき、

わたしたちは〈違法〉とされる。

これが事実である。従って、私たちがどんなに高度なあるいは多量の文章を大学やインターネットで書こうとも、そのポストの蓋をすり抜けて侵入しない限り他人へ届くことはない。