松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

朝鮮学校無償化除外反対(反北朝鮮の立場から)

 というメールをいま、鳩山首相あて送った。

鳩山首相
私たちは朝鮮学校を「高校無償化」制度の対象とすることを求めます

私は朝鮮民主主義人民共和国の早期崩壊を願う立場です。相手国家の存続を前提とした上でしか外交は成立しえないので、首相ご自身がわたしと同じ立場に立つことができる可能性はないものとその点ではあきらめております。
さて、朝鮮学校を「高校無償化」制度から除外するとはいったいどういう政策なのでしょうか。国民のうちに排外主義をもり立てるというアクションがなんらかの効果をもたらすことで政権の支持率が上がるとでも考えておられるのでしょうか。
聞くところによると「中井拉致問題担当相が、4月から実施予定の高校無償化に関し、在日朝鮮人の子女が学ぶ朝鮮学校を対象から外すよう川端達夫文部科学相に要請」したことに始まるようです。中井拉致問題担当相とはいったいどうした存在なのでしょうか。
朝鮮民主主義人民共和国の崩壊なしに拉致問題の解決はありえないと私は思います。しかし仮に国家がそう広言することはほとんど戦争を意味し、すぐに勝てないとすれば賢いやり方ではありません。
朝鮮民主主義人民共和国はなぜ崩壊するべきなのでしょうか?それは国家としての第一の機能、国民の福祉をまったくないがしろにした国家であるからにほかなりません。わたくしのこの判断の可否はしばらく置くとして、わたしたちは歴史から学ぶことを知らなければいけません。近い過去にベルリンの壁の崩壊という大事件がありました。物事を考える基準を、国家から生身の人間つまり市民に変えることができれば、いかに堅固に見えたベルリンの壁もあまりにもあっけなく崩壊したのです。
東アジアでだけなぜ、「ベルリンの壁」は崩壊しないのか?それは時代遅れの冷戦構造をどんな手段を用いても維持しつづけたいと考える勢力が日米双方に強力に存在するからです。北朝鮮という破綻国家が現在まで存続し続けてきたのは、こうした勢力にとって北朝鮮という国家の存続が有利だったからにほかなりません。
鳩山首相は「自分の自由と自分の人格の尊厳を尊重すると同時に、他人の自由と他人の人格の尊厳をも尊重する考え方」すなわち「友愛」を思想の根拠とされているとお聞きしています。国家と国家の間のパワーバランスから世界を考えるのではなく、市民の視点から考えるという哲学であると受け取ることができ、強く賛同したいと考えるものです。
さてここで、朝鮮学校を「高校無償化」制度から除外することは排外主義にしかつながりません。つまらない排外主義をはびこらせることは冷戦構造をむりやりかき立てることによってしか存続できない北朝鮮国家の思うツボでしかないのです。そうではなく、友愛の心でもって、朝鮮学校差別に反対していくこと、それこそが、自国民の福祉をないがしろにする国家は遅かれ早かれ崩壊するという天下の大法を実現していく道なのです。
朝鮮学校を「高校無償化」制度の対象除外としないよう、よろしくお願いします。
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