松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

金と引換でも、基地はいらない!

11/10毎日新聞記者の目はある沖縄人の言葉を紹介している。

 (普天間飛行場の)嘉手納統合案が浮上し、私は拒絶した。それに対して本土の人から「基地は沖縄にとって重要な産業ではないのか」「基地がなくなったら沖縄が困るのではないのか」と言われる。もうそんな恩着せがましいことを言わないでほしい。「基地があって経済が潤うより、基地がなくなって本来の自治を取り戻したい」というのが圧倒的多数の県民の本意だ。」

嘉手納町の宮城篤実町長(73)*1が、言っている。嘉手納以外の基地問題には発言してこなかった保守派の首長である。
普天間基地撤去の代償に、県内たらい回しというのはどういうことか、それは耐えられないというのが圧倒的多数の県民の本意であるようだ。
一方、米軍側は、ある意味で東京の人間よりも沖縄に対してもっと強い思い入れがある。多くの米兵の犠牲を支払って手に入れた土地だ!、という強い思いである。しかしながらそんなものは、日本軍が中国大陸から撤退できなかった強い思いと同じでそれだけで、何十年も持続可能なものではない。持続可能であったのは、自民党政府がその思いに応え続けてきたからである。
いずれにしろ、沖縄県民の意志は明白である。私たちはへのこに基地を作らせないことを強く主張していきたい。
県外移設には反対しない、しかしそれを実現させるのは鳩山氏の力量の問題であり、県外移設が駄目だからやっぱり県内という理屈は絶体承認しない。承認しない主体は沖縄だが、沖縄の力は弱い、しかし差別をこれ以上継続させるわけにはいかないのだ。

*1:「かでな」って読むんですね、知らなかった