松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

沖縄県民の悪口を言うことは官僚の責任回避

昨日の名護市長選、では普天間基地を「へのこ」へ移設する案に反対する現職の稲嶺進氏が当選した。これについて、毎日新聞は「沖縄振興策より基地受け入れを拒否した市民」というタイトルで報じている。
この問題を発端にtwitterで次のように発言した。

「日米両政府は、緊張する東アジア情勢などを挙げて「抑止力」を強調するが、沖縄が強く発してきた普天間の「県外移設」を真剣に検討してきたとは思えない。
http://sp.mainichi.jp/select/news/20140120k0000m010115000c.html

県外より、先に撤去あるいは国外を真剣に働きかけるべき。


「撤去を米国に真剣に働きかける」ことは最初から一切検討されていない筈だ。「最低でも県外」発言の時それを必死に潰そうとしたのは部下のはずの外務官僚。彼らの責任追及がまず第一になされるべき。

@nozakitakehide さんは、「最低でも県外」に反対の立場ですか?
その立場は今回敗北しましたね。膨大な国費投入を約束したのに、金より誇りを選んだのです。

さてこれは、支那事変当時の中国人の立場とも重なります。劣悪な装備で日本軍と戦うより日本軍の下での治安回復経済復興を選ぶ方が合理的です。でも中国人はそうしなかった。問題はそれに対する皇軍の対応です。東亜共栄を掲げて戦争を始めた以上、懐柔できなかった責任は、皇軍の指導部にあります。にもかかわらず、彼らはそう考えず中国や米国の悪口を言うことでごまかし、今までの方針を変えませんでした。

そして方針を変えなかった自分の決断、責任を自覚せず、自覚しないことが当然であるという厚顔無恥を日本国民に上手に浸透させて、今まで来ているのです。


A級戦犯合祀とはそういう意味です。違いますか?

註釈:鳩山の部下が鳩山ではなく、米国のある部署の意向を受けて鳩山の意志に背いて動いたという話は有名。

それとはちょっと違うが、野原ブログでは、4年前の5月に、あるブロガーが次のように書いているのを紹介している。

もう、自民党も含めて、沖縄、徳之島に米軍基地を置け、とはどの政党も言えなくなってしまったw 鳩山は、ワザと沖縄、徳之島を煽って反対運動させているわけだ。マスコミは知ってか知らずか、ネトウヨは馬鹿なので知らず知らずに、その手に乗せられて、鳩山非難の大合唱しているんだが、ここで沖縄・徳之島の「市民」の味方して鳩山を責めれば責めるほど、その言葉は米軍に重くのしかかってくるわけです。
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20100511

この後、鳩山をとことん馬鹿にするキャンペーンにより、鳩山ではなく米国の一部と結びつくことに継続的な利害を有していた官僚たちは、鳩山の追い落としに成功します。

これが、ずっときて、去年の暮れの「disapointed」発言につながり、日本は永遠に対米従属下におかれることになっていくわけです。