松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

パレスチナ人の若者が「分離壁」一部破る 

エルサレム前田英司】ロイター通信によると、イスラエルの占領地ヨルダン川西岸中部の村ニリンで6日、イスラエルが建設した「分離壁」の一部をパレスチナ人の若者らが破った。現地では壁に抗議するデモがあり、参加者は89年11月の「ベルリンの壁」崩壊にちなんで「どんなに高い壁も必ず倒れる」と訴えた。

 分離壁は、イスラエルが「テロリストの侵入阻止」を名目に自国領と西岸を分断する形で02年から建設。壁のルートは、本来はパレスチナ自治区である西岸内に大きく食い込んでおり、国際司法裁判所は04年、「国際法違反」と判断している。

 この日は覆面姿の若者らが車用のジャッキを使い、高さ約6メートルのコンクリート壁を傾かせた。壁によじ登って倒そうとしたが、イスラエル治安部隊が現場に急行して催涙弾などを発射したため、完全には倒壊しなかった。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091108k0000m030035000c.html?inb=ra

 *1 
 パレスチナ分離壁は悪夢のようにでっかいもので、これほどあからさまな非道が白昼の元に存在し続けている(「国際法違反」を米国、日本などが許している)事自体が悪夢であるわけです。死の商人と結託していたブッシュ政権の悪夢とともに消え去るべき存在です。

http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-1a8e.html
「ここでも壁は必ず倒すことができる」「正義は私たちの側にある」

パレスチナの人たちのこれらの言葉は、私たち、とりわけ沖縄の人たちを励ます言葉でもあります。どんなに強大な帝国のものであっても、基地は撤去することができるはずです。

 「壊れる前に…」さんは、上のように書かれましたが同感です。

普天間基地撤去 辺野古新基地建設反対 大阪アクション★
 11月8日(日)午後2時〜
 集会:中之島公園女神像前
 デモ:中之島公園〜米総領事館〜梅田方面
 http://d.hatena.ne.jp/kuronekobousyu/20091106/p1

今日は大阪でも集会があるようです。わたしも行きたいと思う。

対米従属という思考停止

米軍基地は必要だと言う方が居ますが、イラク・アフガン戦争は少なくとも51パーセント不要なしなくても良かった戦争ではないですか。イラク・アフガン戦争が正義だったと言いつのるのですか。基地存続を言うならその白黒をそちらで明白にすることが前提でしょう。日本ではそうした議論は一切なく、対米従属という思考停止が支配した。政権交代(3党連立)はこの思考停止を問い直そうという問題意識は持ちながら力を持っていないようだ。わたしたちは、鳩山くんのためにもデモに出かけよう。*2

*1:この毎日新聞の記事のタイトルは上記サイトでは「イスラエル:「分離壁」一部破る/ パレスチナ人の若者が」となっているが、うちに来ていた紙の新聞では「パレスチナの若者/21世紀の壁に挑む」という、かなりイスラエル当局にとって刺激的なものとなっている。毎日新聞もいままでイスラエル国家に遠慮していた気味があったがそれを改めていく兆しなら歓迎したい!

*2:皮肉な言い方になるが、対米従属という関係性においては、カルザイもむかしの岸首相も鳩山首相も、国内反米勢力はかならずしも自己の敵ではない。