松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

鳶飛魚躍

鳶飛んで天に戻り、魚 淵に躍る
(『詩経』大雅旱麓篇)

詩云、鳶飛戻天、魚躍于淵、言其上下察也。
(『中庸』より p158『大学・中庸』岩波文庫

「鳥や魚までのびのびと楽しんでいるさま」を儒教では上のようなフレーズとともに常に想起する。
自由としての自由というものは存在せず、テキスト(聖典)が与えるイメージの幅でしか表現できずおそらく存在できない。わたしたちは自由だと誰かが保証していると日本人は考えているようだが、愚かである。