松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

Googleが利己的で独裁的な企業であるかどうか?

が論点であるわけではない。

世界政府って概念はたぶん、通信によって情報がリアルタイムに全世界的にやりとりされた結果生じる、(観念的ではあるけども)距離の概念が薄まった世界をまとめる役目なんだと思う。こいつが果たすべき義務っていうのは何かって予想すると、「情報」の形の変化によってもたらされて成立する政府なんだから、「情報」を管理して皆が生活しやすいように調整することなんじゃないかな。

だから、Googleを利己的で独裁的な企業だと見なすのはひとつの視点に過ぎないと考えているんだ。Googleを情報に関する政府のようなものだととらえると、現在起こっている出来事を違う側面から観察することができると思う。また、自分がその潮流の中でどんな動きをするのか、その立ち位置や判断基準も定められるように思う。
http://d.hatena.ne.jp/obacan/20060423 obacanの日記 - Googleは情報の形で税を集める国家なんじゃないの。

「情報」を管理して皆が生活しやすいように調整する主体が、公開性という思想を全然もっていないという点が問題なのである。