松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

戸田氏発言の一部

http://hige.s149.xrea.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=519;id=
ちょいマジ掲示板(改訂版)

 それで、先ほどからの当方弁護人の「勾留は不当だ」という具体的で詳細な主張と、長瀬裁判官の抽象的で具体性のない主張を比べてみれば、長瀬裁判官の主張はまったく道理が立っていないことは、誰が聞いても明らかなのですから、長瀬裁判官は、この公判での論議によって正しい考え方が発見されたことを素直に喜びながら、私と○○さん、武委員長の勾留を取り消す決定をすぐに行うべきです。
 さて次は、本勾留自体が不当なのですが、その中でも、長瀬裁判官が、拘置所ではなく、あえて留置場を指定して私を勾留している問題です。
 今あなたの手元には、私の手書き文字による意見書が出されていますが、それを留置場で書き上げることにどれほどの苦労を被疑者が強いられているか、あなたはわかっていますか。
 留置場では、筆記具を使える時間帯は1日にたった9時間半だけ。しかもその中に取り調べがあり、昼食・夕食があり、貴重な弁護士接見と週2回は風呂があり、実際に書き物ができるのは、1日のうち1〜2時間だけ(私の場合、当局に要求して2日間だけ特別的に時間が少し増えましたが)。しかも、うるさくがなりたてる場内ラジオに気を散らされ、机もなくて、膝の上に用紙を置いて、自分用、裁判官用、弁護士用の3部を書き上げたわけです。
 書面作りだけでなく、せっかく接見禁止の一部解除によって、現職市議として、議案書など議員配布資料の差し入れを受けているのに、夜9時から翌朝7時半までは当局に本類はすべて回収されて目を通せない。読める時間帯でも、夜6時半からは文具を取り上げられてしまうため、アンダーラインを引くことさえできない、というのが留置場の実態です。これが拘置所であれば、机が与えられ、一定数の書類や文具を終日房内に置いて使うことができます。
 それなのに、長瀬裁判官は、より不自由な警察留置場をあえて指定して12月28日まで勾留せよ、との決定を出している。いったい、何を考えてそんな指定をしたのですか?!
 さらに留置場では、毎晩文具類を回収されるために、取り調べに対して黙秘していても、警察署内で取調官が、私の書きかけの原稿を毎日のぞき見ることが簡単にできるのであって、被疑者の黙秘の意志を踏みにじって、その内心を取調官が書き写すことさえできるのです。
 長瀬裁判官、あなたは、警察に逮捕された者は、警察の意のままになる状況に置くべきで、被疑者の防御権も、83年最高裁大法廷判決での「一般市民としての自由の保障」も必要ない、という考え方の持ち主なのですか?
 そうであってはならないはずです。