松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

江ノ島に行って来た

神道研究家野原は江ノ島に一泊し朝日を見てきました。
江ノ島は、辺津宮(へつのみや) 中津宮(なかつのみや)奥津宮(おくつのみや)の三社からなる神社です。祭神は
田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)
市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)
多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)

この三神はもちろん、アマテラスとスサノヲの「うけひ」のとき、スサノヲの剣を取って噛むことによりアマテラスが誕生させた三神です。
この部分は、いつもコピーしている下記サイトの真福寺古事記のテキストには省略(と考えられる部分)がかなりあります。西郷信綱古事記註釈・2』により補って(いいかげんに)下記に引いておきます。

http://www.neonet.to/kojiki/seikai/sinkoji-set.html 『真福寺古事記』影印

故(かれ)爾(ここに)各中置天安河、而宇氣布(うけふ)時、
天照大御神、先(まず)乞度*1建速須佐之男命(の)所佩(はける)十拳劔(を)打折三段而。奴那登母母由良邇此(ぬなとももゆらに)、振滌(ふりすすきて)天之眞名井而、佐賀美邇迦美而(さがみにかみて)、*2亦御名謂奧津嶋比賣(おきつしまひめ)命
次、市寸嶋比賣(いつきしまひめ)命、亦御名謂狹依毘賣(さよりびめ)命、*3多岐都比賣(たきつひめ)命。

たぎつひめ  =たきつひめ 邊津宮 たぎつ=水流が激し流れる  
いちきしまひめ=いつきしまひめ 中津宮  「神霊をいつき祭る島」
たぎりひめ  =たきりひめ 奧津宮   霧の神
とほぼ正確に一致している。
(続く)

*1:「乞取」乞ひ取りて:西郷信綱

*2:「吹き棄(う)つる気吹(いぶき)の狭霧に成れる神の御名は、多紀理比賣(たきりびめ)命」が抜けている。:西郷説

*3:「次」が抜けている:西郷説