松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2011-05-14から1日間の記事一覧

「年周視差」感想

さて、「年周視差」である。 年周視差とは地球が太陽の周りを一年で一周する公転軌道の最遠の二点から、ある恒星を視る場合の微少な角度の差のこと。底辺の長さと頂点の角度が分かっていれば二等辺三角形の頂点までの距離を求める事はできる。これは一つの天…

〈あいまい〉ともみえる多くの設問の捨象

さて柄にもなく、ケプラーなど(についてかかれた本を)読んでみようとしたのは、松下の「科学」という短文を読んだせいである。*1 http://666999.info/matu/data/kagaku.html#kagaku この文章は何を言っているのか。 まず山本義隆の本のテーマを長い一行で…

新しい星の発見

(1572年)11月11日の夕方日没のころ、例によって明るい天空の星を見つめていると、他の星々よりもなお目立ち、私の頭上近くで輝いている新しくて見慣れない星が見えた。そうして私は、ほとんど子供のころからすべての星の姿を知りつくし --これはそんなにむ…