松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2007-01-25から1日間の記事一覧

細密画を見たい!

『わたしの名は紅』は細密画を主題にした小説で、いろいろな細密画をプロの立場から細かく美しく語る。しかし読んでいるわたしたちは西欧絵画とも中国日本絵画とも違うそれらがどんな絵なのか見当が付かず、すこしいらいらする。ちょっと探してみると こちら…

東もアラーのものであり、西もアラーのものである。

何ものも純粋ではありえない。細密画や絵の世界では、傑作が造られた時、あるいはすばらしい絵に歓喜の涙を流したり、総毛立つような美しさを見た時、今まで一緒に用いられなかった二つの異なるものが一緒になって何か新しいすばらしい物を作り出すと確信し…

『わたしの名は紅(あか)』

オルハン・パムク『わたしの名は紅(あか)』 を読了しました。 この小説は大傑作です。機会があれば是非読みましょう。和久井路子氏による訳も良いと思う。下記の評者も言うように何より面白いです。去年のノーベル文学賞を受賞した作家です。 そうそう、純…