松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2006-09-04から1日間の記事一覧

ライ病と山積みのカンズメ

前回、「有難とう、君は帰って良いから」と順一少年が隊長に言われたシーンで終わった。もう一人の少年*1の場合は、有り難うと言われることなく(逃げ出すまで)兵隊たちに搾取されつづけることになる。おじさんの家に行くとおじさんはいなかった。しばらく…

つづき (付、目取真俊の父親の話)(9/7記)

で、おじさんに出会って「オバさん達が、他人のお金持ちは良い所にねかし、親類である私達をヤギ小屋にねかした事を話す」と「我が事の様におじさんは怒りをぶちまけて」p119 くれる。「三、四時間話している内に砲弾の音もなくなりますと、おじさんは想い出…

「山野彷徨 日本軍米軍」

山野彷徨 日本軍米軍 私達の家族は全員で十三人でした。私は学校も行かず、古里から十二キロ沖に有る伊江島の国場組で仕事して居りました。現在の沖縄代表、国会議員の国場幸昌の兄幸太郎が組長でした。さて、国場組が日本軍と一体となり、我々沖縄人労働者…

プロジェクト富村順一

富村順一氏の『わんがうまりあ沖縄』という本をだいぶ前に古本屋で200円で購入していたが読んでいなかった。 このたび少しだけ読んでみて、感動した。 p117-138 の「山野彷徨 日本軍米軍」という少年時代の沖縄戦体験談のところが特に。ちょっと紹介してみた…