松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2005-10-09から1日間の記事一覧

皇祖皇宗に対する義務

ヤスパースは、「ナチスの治世下、ドイツにあっていわば「祖国喪失者」として毅然とした抵抗をつらぬく。ナチスの政権にユダヤ人の妻との離縁を勧告された時には、これを拒否し、大学を退いている。*1」 しかしナチス敗北後は、「自分をこの悪をなした「敗戦…

日本人の血

ところで、小林秀雄は『夜明け前』についてこう言っている。 作者が長い文学的生涯の果てに自分のうちに発見した日本人という絶対的な気質がこの小説を生かしているのである。個性とか性格とかいう近代小説家が戦って来たまた藤村自身も闘って来たもののもっ…

明治維新を用意した尊皇攘夷激派のうち薩摩長州のように生きのびて新権力に就きえた部分ではなく、水戸天狗党や赤報隊のようにその直前に無惨に散っていて行った部分に心情的に深くコミットし、御一新後たちまち官僚に簒奪されてしまった公(おおやけ)に絶…

「新しき古(いにしえ)」の精神

ではその古代復帰の精神とは何か?(中略)これは今日普通に唱えられている日本精神とか、国民精神とかいうような封鎖的な、排外的なものではなくて、道徳としては「直ぐな心」を第一に建て、理想としては「自然に帰る」ことを憧憬し、実際的には「洋学をも…

祖国に対する義務

戦友精神を体して誠実を守り、危難に臨んで動揺することなく、勇気と要を得た態度とによっておのれの真価を発揮した者は、おのれのうちに侵すことのできない何ものかが存在することを常に自覚していて良いのである。純粋に軍人的で同時に人間的な精神はすべ…

「脱北者は全員難民」 国連の北朝鮮人権報告書

北朝鮮の人権状況を改善するためには、北朝鮮当局が軍事費支出を減らして、その費用を経済的発展に使わなければならないと国連が指摘した。また、政治的迫害から逃れるため亡命した者にしろ、生活の困窮から逃れようと亡命した者にしろ、ひとまず脱北者は全…

カン・ゴンさん処刑の危機

http://d.hatena.ne.jp/claw/20051004#p1 経由 北朝鮮に拉致された脱北者、カン・ゴンさんについて、アムネスティ・インタナショナルが緊急行動を呼びかけました。彼は北朝鮮の収容所の映像を入手して日本のテレビ局に渡したことで北朝鮮の工作員に拉致され…