松下昇への接近

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吉野課長への処分の軽重

8月3日経産省資源エネルギー庁の吉野恭司・原子力政策課長(47)が昨年12月、原子力発電維持の是非について、政府方針に反する内部文書を作成していた事を、枝野経済産業相が発表した。


https://wwws.meti.go.jp/honsho/comment_form/comments_send.htm
に、経済産業省へのご意見、お問い合わせというのがあるので、「質問」として以下を送ってみた。

1)最終更新:8月3日(金)13時2分の読売新聞オンラインによると、資源エネルギー庁の吉野恭司原子力政策課長が、「「経産省側の結論がまとまる前に、原子力委が脱原発シナリオを分析することは、(原発)慎重派を勇気づけるだけで、原子力維持の材料にはならない」と主張した。」とありますが、これは事実でしょうか?


2)メモの全文は公開されていますか?もしまだなら公開してください。


3)去年3.11まで、経済産業省は「原発は安全で安価である」というキャンペーンを行っていましたね?


4)現在「原発は安全で安価である」は虚偽であった、と認めていますか?いるのなら、それについて謝罪はしましたか?


5)4)の反省がない場合、つまり「原発推進」という大目的が他の目的(公務員の中立性や国民の利益)より優先するという立場に立っている場合、今回の吉野氏のメモは是認される事になりますか?


6)吉野氏のメモは、公務員が本来の目的(公務員の中立性や国民の利益)よりある特定の省益、利益集団益を優先させたということであり、さらにそれに内心では同調している職員が省内に少なくない事を示しています。
したがって、吉野課長に対する厳重注意処分(口頭)は軽すぎ、もっと重い処分をするべきだと考えるのが当然だと思いますが、如何でしょう?念のために言いますがこの質問は、反原発の立場からのものではなく、公務員の中立性の立場からのものです。


なお、読売新聞の全文も念のため転記しておきます。

エネ庁課長、厳重注意…「原発維持」の文書作成
読売新聞 8月3日(金)13時2分配信

 枝野経済産業相は3日、閣議終了後の記者会見で、経産省資源エネルギー庁の吉野恭司・原子力政策課長(47)が昨年12月、原子力発電維持の是非について、政府方針に反する内部文書を作成していたと発表した。

 同日付で吉野課長を厳重注意処分(口頭)とした。

 経産省によると、文書は昨年末、吉野課長が原子力委員会近藤駿介委員長との打ち合わせで提出したもの。当時、経産省は発電全体に占める原発の最適な比率(ベストミックス)を幅広く議論する一方、原子力委は、核燃料サイクル政策の選択肢を検討していた。吉野課長は文書で「経産省側の結論がまとまる前に、原子力委が脱原発シナリオを分析することは、(原発)慎重派を勇気づけるだけで、原子力維持の材料にはならない」と主張した。

 枝野経産相は「文書は課長の個人的なメモだが、(原発をどう取り扱うかについて)政府の方針が固まっていないにもかかわらず、政府が原発維持を画策していると受け取られかねない内容だった」と処分理由を説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120803-00000602-yom-bus_all