松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

共通テストの点数を上げられなかった橋下は辞任せよ!

橋下知事は、教育の現場においても民間企業においても、「上司」の命令に従うことがあらゆる人権に優先する絶対的な使命であると考えています。
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-May/009680.html 以下同

「上司」の命令に従うことを絶対化することは間違いだ。それが正しいのなら、正義をめぐる古来からの一切の論議は不要になる。
現に、「原発推進」という命令の元での、それだけのためのPR活動などは給料泥棒であるとされ給料の返還を求められるであろう。*1
公務員は憲法が定める「日本国民に保障する基本的人権」を侵してはならないと、第97,98,99条に定められている。
それよりも「上司」の命令を重視すべきという思想は、明確に憲法違反である。

橋下知事は、「もし、学校現場において自分の頭で考え、君が代斉唱時に起立したくないと言う生徒がいたとする。それこそ教育ですよ。生徒の考えを聞いて、教師が何を語るか。これこそ教員の腕の見せ所。」と、教員がまず従うこと、その上で子どもたちをいかに説得できるかが教員の「腕の見せ所」だと主張しています。

君が代・日の丸を嫌う人が居る。少数派をどう尊重するかを教えるのが教育である。どう押さえつけるかを「教える」か、は教育ではなく奴隷教育である。日本の教育にはその傾向がありそのせいで生徒の自己肯定感は他国より低い。

 橋下知事は、5月7日と8日に府幹部などに出したメールの中で、「論理的な問題ではなく、社会常識の問題ですから、最後は政治が決することです、(中略)何が社会常識かは、価値判断にかかわること。意見が割れたときには、最後は公選職が決めることです。組織のルールに従えないなら、教員を辞めてもらいます。」などと述べて、起立強制の条例と処分のルールつくりを打ち出しました。

そもそも、一定の「君が代・日の丸を嫌う人が存在し、それらの人を無下には否定できない事」を十二分に知った上で立法化されたのが、1999年の国旗国家法である。
「社会常識の問題を、最後は政治が決することです」というのは、全体主義である。


私たちは、君が代強制に反対する。
少数派の権利を守れ。
馬鹿げた争いに税金を使うな。


そもそも、まず共通テストの点数を上げることに焦点を当てるのが橋下氏の教育施策だったはず。点数があがらなかったのなら反省し辞任すべきですね、まず。君が代はただの論点外し。

*1:そうしなければならぬ