松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

中国人の暴力性を強調していいのか?

上の記事について、中国人の暴力性を強調していいのか? といった批判を受けるかもしれない。
実際、この莫言『豊乳肥臀』を読んでも『赤いコーリャン』を読んでも分かることは、おおむね平和に暮らしていた中国の田舎の農民が、圧倒的な暴力に晒されることになるのは、他でもない日本軍「日本鬼子がやってきた」*1によってである。
日本軍に抵抗するためにしかたなく中国人も血みどろの暴力性を身につけることになり、三派*2あるいはそれ以上に分かれて内戦を闘うハメになってしまう。「平和な中国の農村に外部から侵略者がやってきた」という美しい図式が真実であるかどうか、疑問の余地はある。少なくとも莫言はそれが真実であるとは描いていない。しかし、日本軍が外部から圧倒的な武力を持ってやってきた侵略者だったことは事実だ。
安部元首相一派のようにそれを認められない馬鹿が、今でも大きな勢力を持っているのであるから、そのことは何度も強調されなければならない。
馬鹿と私が呼ぶのは例えば、次のような記事の筆者。
http://home.att.ne.jp/blue/gendai-shi/asahi-hodo/kojima-takao-copy3.html
(7/6追記)

*1:『豊乳肥臀』第1章の題

*2:日本の傀儡軍と共産党系、国民党系