松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

黄色いリボンと星火燎原

「自由」を問い続ける人びと(3)では「黄色いリボン」を紹介している。
http://www.shukousha.com/column/oikawa_010.html
「黄色いリボン」については、ここでも、12/24に紹介した。

 初公判の日程が公表された直後から、インターネット上では劉暁波への支持を呼び掛ける動きが始まった。瞬く間に広がったのは、Twitterツイッター)での「黄色いリボン」だ。(略)
Twitterは)中国では「推特(tuite)」と呼ばれて利用者が増えており、劉暁波に関する「つぶやき」も発信されている。初公判の前夜、Twitterのユーザーたちの間では、自分の写真やイラストのアイコンに黄色いリボンを付け、「Let Xiaobo Go Home(暁波を家に帰そう)」という呼びかけに賛同する人たちが増え始めた。

その緊張感にもかかわらずインターネットで伝えられたのは、厳重な警備が敷かれた裁判所の周辺に、黄色いリボンを手にして集まった劉暁波の支持者たちの姿だった。公判を前に「08憲章」の署名者や支持者の多くが公安当局の監視下にあった中で、裁判所まで出かけられた人は多くはなかっただろうし、中にはその場で連行された人もいたと伝えられた。それでも、黄色いリボンはインターネット空間に増え続け、実際にリボンを手にして出かけた人たちとともに、劉暁波への支持を表明したのだった。
http://www.shukousha.com/column/oikawa_010.html

劉暁波に対する判決は支持者たちに強い憤りと深い絶望をもたらしたが、増え続ける小さな「黄色いリボン」と、つぶやくようなネットユーザーたちの声を追いかけながら思い起こしたのは、「極めて小さな力でも、やがて強大な勢力に発展する可能性をもつ」という意味の「星星之火,可以燎原」という言葉だ。
(同上)

「星星之火,可以燎原」(短くして星火燎原)は、人民解放軍がまだひどく小さかった時期の実感を反映した中国共産党のスローガンなので、ここで使われるのはかなり皮肉である。

1930年に毛沢東林彪宛に送った手紙が後日≪星星之火,可以燎原≫として≪毛泽东选集≫の第一巻に収録されています。
http://dojo.chinesemaster.net/chinese_master/chengyu/shuangju/xingxingzhihuo_keyiliaoyuan.php