松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

公立中学校は奴隷養成してればよいのか?

6/24のコメント欄でantonianさんと少しお話ししました。

まぁ、あと個人的な体験というか、わたくしが中学に上がる頃、学区の公立校は日教組が牛耳り左翼思想が吹き荒れていて、それが嫌なら私学行くしかなかった・・って、そういうのどっかおかしいなと。小学校の時の左翼教師の糞っぷりを目の当たりにしていたので、そういう感触を持っています。「小学生のガキに連合赤軍みたいに総括求めるなよ。糞が。」みたいな思い出があります。だから左翼嫌いになってしまいました。
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090624#c1246683311

 ばかな左翼が権力をかさにきて子供を指導しようとしたツケがまわってきたわけですね。困ったことです。
 わたしの小学校の時は左翼教師の思いでもないし君が代などの記憶もないです(忘れているだけかもしれないが)。中学高校は、受験校で「6年後に東大行くかどうかだけが論点でそれは君の自由、その余ももちろん自由」という学風で、高校全共闘みたいなのはありましたが君が代日の丸はなかったです。


 で数年前、子供が公立中学校に行きはじめて公立中学校というものを(脇から)体験したわけですが。公立中学校というのは(おおげさにいえば)軍隊的秩序を目指しているところなんだなということを初めて知りびっくりしました。
でもそれも根拠はないことはない、とも考えられます。というのはうちの地区は決して悪いといわれる地区ではなく普通だと思いますがそれでも、学級秩序というものを辛うじて成立させるのが精一杯で、先生が殴られる事件もあり、半学級崩壊などもかなりあったようです。むりやり秩序を維持するためには、少しぐらい軍隊的とみえるような方法を現場では取らざるをえないということもあるのかもしれません。
ただそう考えるのも一面的だろうとは思います。今の中学生は大人になろうという意欲をあまり持っていない(ゲームが好きなら今すれば良いので大人になるまで待つ必要がない、十年後もおなじことをしているのだとすると大人になる意味はない。)いい学校へ行っていい会社に入ってという構図も成績が真ん中の子には当てはまらない可能性が強い。*1
(話が外れた)今の中学でもなんとかできることはあるはずだとは思いますが、対症療法としてとりあえず対応できるのが軍隊的とみえるような方法であるということですね。
で、日の丸君が代の強制はこの軍隊的文化と協調性があります。


ではそれでいいのではないか、ということになるでしょうか。日本は私立中高を出た*2金持ちのインテリが支配する国であると。公立中高を出た年収も学力も中程度以下の人において大事なことは、まず大事なことは上に対する従順さである、と。
事実は現在も半ば以上このとおりなわけかもしれませんが、それでよいのでしょうか。百歩譲っても、いわゆるIT革命などによって日本の労働者に求められている資質はもはや従来のような従順さ勤勉さではない、創造性だと言われています。橋下知事が基準として求めている学力は、PISA準拠のもので考える力を求めるものです。従順さ(本音と建前の使いわけ)などという能力で生きていける時代は終わったのです。


なお、軍隊的文化という言葉を使いましたが、これは「日本の戦前の軍国主義」とは特に関係なく、問答無用であるルールを強制するという意味で使いました。

*1:それよりモテ修行して社交性を身に着けた方がましかも

*2:大学は国立