松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

10の最も深刻な人道的危機 2008年

国境なき医師団 のサイトより。
ゆっくりとであれ暴力的にであれ結局は(不条理にも見捨てられて)死んでいく、数百万人の人々が世界の多くの地域に存在するのでしょう。


ガザの問題も人道的危機の問題です。だがそれ以上に正義に対する明白な違反である、ことが最大の問題だと思います。強大な国家が白昼堂々占領地を空爆し一般民衆を殺害する。仮りに「戦争というものは容認せざるをえない」としても、その容認のはるか外にある「悪魔の仕業」として糾弾されるしかないものです。とすればそのとき問は私たちに問いかえされるわけで、ごくごく小さな声でも挙げておいてエクスキューズを存在させておかないとまずいと思います。正義というものなしに社会を成立させる思想をもっていることになりますから。


ミャンマー:大災害への注目の陰で依然放置される医療上の危機

 

イラク:攻撃の的となる援助と人材不足で阻まれる医療援助

エチオピア:戦闘が人道援助を遮断 

 ―ソマリ州の栄養危機、衛生状況も悪化

コンゴ民主共和国:東部で戦闘が激化

 ―続く避難生活に疲弊する人びと

ジンバブエ:インフレ率2億3100万%

 ―続く医療危機と暴力による混乱

スーダン:ダルフール地方と南部地域の避難民


 ―終わりの見えない暴力による苦難

ソマリア:壊滅的人道状況に追い打ち

 ―過去10年間で最悪の戦闘激化

パキスタン:北西部の武力衝突激化

 ―テロ、空爆、銃撃に追われる一般市民

HIV/結核:増加する二重感染患者に不足する対策

子どもの栄養失調:進歩する栄養治療

 ―それでも放置される数百万人の子どもたち