松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

もしイスラエルが1967年の領土上でのパレスチナ国家を認めるのであれば、

二国家建設を破壊しているのは誰なのか?

 11月*1に入って、パレスチナ自治政府ハマス政権のイスマイール・ハニーヤ首相が、「1967年ボーダーの受け入れ」を表明した。「もしイスラエルが1967年の領土上でのパレスチナ国家を認めるのであれば、われわれもイスラエル国家を承認する」、と。
 もちろん、これまでの政治交渉のなかで、ハマス側は06年の選挙勝利以降、繰り返し、67年ボーダーを受け入れてイスラエル国家を承認する用意がある、ということは言ってきた。ただし、東エルサレムも含む西岸地区のなかにユダヤ人入植地は一つも認めない、という条件のもとでだ。(早尾 貴紀)
http://palestine-heiwa.org/note2/200811191437.htm

そのためには、パレスチナで、ファタハハマスが和解し、統合された自治政府ができなければならないし、パレスチナ人が支持したのであればどんな政府であろうと、イスラエルはそれを承認しなければならない。

 ごもっとも。しかし、ここまで二年前の民主的な選挙を踏みにじって、ハマス政権を追い込み、パレスチナ人の民意を覆し、内紛を煽り立てた挙げ句に、ガザ地区兵糧攻めしている、そういう自分の政府の責任は、そしてそれを二年間も容認してきたイスラエル国民の責任はどこに触れてある? (同上)

*1:2008年