松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

戦争の真実を語り継ぐ

今日、東京で、中国などで実際に戦った元兵士たちの講演会があるようです。
2つの元軍人団体の対談(中帰連日中友好元軍人の会)というのもあるようです。戦争とそれが「終わった」後の長い「平和」を具体的に考えて見ましょう。貴重な機会です。

日時  10月18日(土)10:30〜18:00
場所  きゅりあん(品川区総合区民会館、JR大井町駅前)
受継ぐ会企画会場  6階 中会議室

10:30〜12:00
1,私たちはなぜ中国へ謝罪に行ったのか ━ 中帰連会員のリレートーク

<証言者>坂倉清さん、篠塚良雄さん、小山一郎さん <司会者>平山百子(撫順の奇蹟を受け継ぐ会東京支部長)
* 3人の方はそれぞれ90才に近い年令をおして、一昨年暮れから昨年にかけて相次いで自らの泥靴で踏み荒らしてきた中国の土地へ、謝罪の旅に出かけられました。

坂倉さんは南京大虐殺のあった南京へ、香港に訪れて、現地の大学生たちの前で証言し、謝罪されました。731部隊少年隊員であった篠塚さんはハルピンの731部隊跡地で、永平寺総持寺の僧侶を伴って731部隊の犠牲者に心からの供養を行ってきました。小山さんは、所属する部隊が作戦を展開した山東省で、被害者のお墓の前で土下座して謝罪してこられました。



13:00〜14:30
2,後半生は平和のために闘った━2つの元軍人団体の対談(中帰連日中友好元軍人の会)
<発言者>高橋哲郎さん、金子広太郎さん <司会者>熊谷伸一郎(撫順の奇蹟を受け継ぐ会事務局長)

* 両組織は、ともに50年にわたって営々と中国侵略戦争参加の体験を語り、反省のための証言を繰り返してこられました。それぞれ多くの証言集も発刊してきています。
しかしお互いに年を重ねて参りました。今一度ふり返って思いを語り合ってみたいものです。



14:45〜16:30
3,私たちは「蟻の兵隊」だった━奥村氏(映画「蟻の兵隊」出演者)と太原戦犯管理所体験者の対談

<発言者>奥村和一さん、稲葉積さん <司会者>野村真巳(撫順の奇蹟を受け継ぐ会埼玉支部支部長)

* 45年8月15日以降も、中国山西省でその後4年間もの間、銃をとって八路軍と闘っていた日本軍がいたことを知っていますか。

彼らは軍の命令で現地の閻錫山軍に組み入れられて、多くの戦死者を出しながら八路軍と闘い、49年4月、太原城が陥落して太原戦犯管理所に収容されたのでした。敗戦後12年を経た57年に帰国したところ、「勝手に残った」との厚生省の見解の元に今なお彼らは棄民扱いなのです。