松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

学力テストを実施する役目は終わったと思う。

大分県教委の体たらくなんて日教組ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ。私はなぜ全国学力テストを提唱したかと言えば、日教組の強いところは学力が低いのではないかと思ったから。現にそうだよ。だから学力テストを実施する役目は終わったと思う。
中山成彬

 この発言に批判があるようだが、「学力テストを実施する役目は終わった」についてはどうなのか?
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20080918#p1 でも書いたのだが、
「1位 秋田県 77.2点 2位 福井県 77.1点 云々という「結果」」に何か意味があるのか。これが県単位のように大きな規模でなく学校単位でも同じである。

 各学校レベルでも同じことが言えます。よくある話ですが、高校生なりが"ブランド"を認められている学校に入ったとしてもそこでも一位から最下位までいるのです。それを忘れて、いい学校に入ってどうのこうの言う大人がいるから妙な話になるのだと思います。下位校のトップが進学校のどべの子より成績がいいなんてことはあたりまえにあるはずなのに、です。
 だからこのテストは、その結果をどう捉えどう活かすかを各学校に問う「学校へのテスト」にもなっているんだと思います。
http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20080911#p1

 その結果をどう捉えどう活かすかを各学校に問ってどういうことなのでしょうか?id:uumin3さんは 例えばどう活かすことができると考えておられるのでしょうか。
わたしには全く分からないのですがねえ。
確かに低レベルに位置付けられた学校にはプレッシャーが掛かるだろう。ではプレッシャーがなければその学校はそれまで努力していなかったのだろうか。また高いレベルに位置付けられた学校は努力しなくてよいのだろうか?

子どもの学力について把握したければ、クラスごと、学校ごとの学力テストを実施し、それを分析し、対策を講じること。それが基本だ。
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080927/1222446205

 学校ごとに目の前の生徒の顔を見ながら先生は努力しているのであってその努力を支援することが、学力向上への支援になる。
 学力が向上しないのは勉強が生徒にとって楽しくないからである。*1学力*2という結果のために努力する生徒もいるがむしろ少数派であろう。学力だけを求める教育ではなく、教育内容自体、授業自体が面白く魅力的である学校を目指すこともできるし、その方が結果的には学力につながると思う。
 「学力テストを実施し続ける」ことに意味はない。*3これに反対の方はぜひご意見をお聞かせくださいませ!

*1:というかいまの中高生は学問とか自分の将来とかに関して驚くほどニヒリスティクである。そういうことも知らずに教育を語って欲しくない。

*2:とか進学

*3:ベネッセとかの利権以外には