松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

やりたいことをやらねばならない

 このようにひしめき合う問題群を断片的にせよ止揚していく方向があるとすれば、それは何であろうか。全てのやりたいこと、やらねばならないことを、重層的な一つの仕事として展開したい私にとってこの論文をかかせている契機を追求してみよう。
http://666999.info/matu/data/hukakutei.php#hukakutei

〈このストを媒介にして何をどのように変革するのか、そして、持続、拡大する方法は何か、について一人一人表現せよ。〉
〈いま自分にとって最もあいまいな、ふれたくないテーマを、闘争の最も根底的なスローガンと結合せよ。そこにこそ、私たちの生死をかけうる情況がうまれてくるはずだ。〉
http://members.at.infoseek.co.jp/noharra/matu1.htm
いわゆる全共闘運動との関わりから生まれたこうした命令。疾風怒号の全共闘運動のわずか5cm上空に存在し続けたこのような静謐で不可視の巨大な命令。それは不可視のバリケードを作り運動しつづけた。*1 この運動は、最初にここで、〈全てのやりたいこと、やらねばならないことを、重層的な一つの仕事として展開する〉こととして発見された。*2

*1:いわゆる全共闘運動が消えてからも永く

*2:神戸大学「論集」7号 1969年3月