松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

追加資料(2/19)

白井:ルソーは一般意思と個別意思のずれを違うとこに移していく。そしてその結果、現実に存在している中間団体に対して否といっている*6。結局、そのズレは現実の矛盾にうつっていく。ルソーの矛盾は特殊な形で現実に介入するようになっていく。
前近代において、官僚になっていたのはマイノリティや宦官。社会の中の有力者はダメ(一極集中するから)。しかし、近代国家は万人に国家権力へのアクセス可能になった。それは大変危険。
なぜ、それは可能だったかというと、私たちは去勢されている、つまり特殊意志を持つことを禁じられているから。
契約論のみでナショナリズムは成り立たない。ルソーは偶像的なものなしで、「一般意思」を立たせる。日本という国土において天皇をかませないと「一般意思」は出てこない。
思想地図シンポジウムのレポート
http://d.hatena.ne.jp/tmu_g-kai/20080123

http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20080219#p3 経由

 大東亜戦争の経過からは、天皇憲法は最悪の責任回避にしか至らないことは明らかだと思えます。天皇+天〈理〉の方がまだましだろう。
 まあわたしに「一般意志」を求めるベクトルがほとんど無いのは確かですが。逆にお前は「一般意志」を本気で求めているのかを問い質したい。