「本当の自分」を求めるのは愚か
というのが内田氏の意見のようだ。
現代では「隣人愛」がすたれたのは、若者が自己愛に夢中になったからではない。「本当の自分」という錯覚のせいで(=「本当の自分」だけを愛したい)、自分を愛するとはどういうことかが分からなくなり、その結果、隣人を愛する仕方も分からなくなったのだ(p274)。この指摘は鋭い。
http://d.hatena.ne.jp/charis/20080204
>「自我の縮小」あるいは「自我の純化」はわれわれの時代の病である。自己決定、自己責任、自分探し、自分らしさの探究、オレなりのこだわりっつうの? ・・そういった空語に私たちの時代は取り憑かれている。(p246)
http://d.hatena.ne.jp/charis/20080205
以上、charisさんの紹介より。