松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

ビルマの講演会に行った。

昨日のビルマワンワールドフェスの感想を書かないといけない。

昨日は大阪の大阪国際交流センター でONE WORLD FESTIVAL-ワン・ワールド・フェスティバルというのがやっていて行ってきました。
https://blog.canpan.info/owf/ ここの会場案内を見ると、三階建ての大きなビルいっぱいに何十というグループがブースを出していて、お客さんも多く大変賑やかでした。簡単な民族料理も食べられるし、フェアトレードなど現地の物品も多く楽しそうです。私はラオスのコーヒーとブルキナファソバラフォン(木琴)のCDを買いました。

さて、わたしはそれに行ったのではなく、
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20080202#p2に書いた、ビルマについてのパネルディスカッションを聞きにいったのでした。ワンワールドフェスティバルについては全く知らなかったので人が多いのでびっくりした。
パネルディスカッションってたぶん有名な人を集めても緊張感がないと全然面白くないと思うが、この3人プラス司会の場合はその反対で大変面白かった。だいたいビルマミャンマーにしても、「民主化」を掲げる集会ではビルマしか使わないのが普通なのに、パネリストのなかにミャンマーを使う人がいて共存していたし。限られた時間で何を観客にメッセージしていけばよいか良く考えられた司会で、メンバーもそれぞれの個性でそれに応じていました。
発言者がそれぞれこの問題について深い知識を持つだけでなく、軍事政権の問題性を皆に訴えていきたいという熱意を持っていることもよく伝わってきました。


というか、ビルマは様々な大きな問題をかかえている。例えば難民。箱田氏のレジュメでは「難民キャンプ タイ国境(15万3千)とバングラデシュ国境(2万)」とある。そしてそれより数量的にも、支援を受けていないという点でより困難な状況にある国内避難民(50万以上)が存在するのだということだ。帰りに宇田さんの写真集を買ったが、彼が外国人として世界で初めて国内避難民を取材するため険しい山中をたどりついに彼らにあったことが書かれていた。タイ国境の難民キャンプには欧米のNGOなどの支援があるが国内避難民には何もないのだ。
そうした悲惨な人たちがいることを知っても何もできないのだから、・・・何もできないのなら知っても同じだから、いっそ知らない方がよい。そうした発想は庶民の知恵かもしれないが、庶民ではなくばりばりインテリみたいなひとも最近はそういうことばかり言いたがるような気がしていかがかと思います。
もっと、その講演を聞いてどう感じたかとか素直に書きたかったのですが、どうもわたしはだめですね。