松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

北朝鮮からの通信 イムジンガン

の日本語版がついに刊行されました。
http://www.asiapress.org/rimjingang/

北朝鮮国内で取材活動を行うジャーナリストが中核となって雑誌『リムジンガン』が創刊された。12月20日に日本語版のウェブサイトも開設された。北朝鮮発の情報は北朝鮮政府の公式情報だけ、という歴史がついに終わったのだ。これは韓国の大統領選挙よりはるかに重大な意味を持っている。
http://www.asiavoice.net/nkorea/

朝鮮民主主義研究センターさんは上のように紹介している。
北朝鮮はお隣の国でありながら、北朝鮮国家のコントロールから自由な情報発信はほんどない状態でした。そのせいもあって、普通の北朝鮮市民と普通につきあう、実際につきあうことがなくともそのようなニュートラルな見方で彼らを見る(知る)ということがまったくできていない状態でした。朝鮮半島に対する日本の歴史的責任からも北朝鮮市民との、最低限の連帯の欠如は覆されなければならない、と私は思います。
今回の試みに熱く注目し、心情的に支援していきたいと思います。

「スクープ!世界初 これが北朝鮮平壌の裏通りだ 第1回」
例えばこの記事では次のような鮮明な写真がたくさんあり、次のように説明がついている。


一人の女性が手に持っている紙には
「古バッテリー、錫、銅、TV 要求」
と書かれている
「何かありませんか」と道行く人に声をかける。

回収された金属は、主に中国に輸出されていく。高度成長の続く中国では資源需要が旺盛で、古金属をいい値段で買い取ってくれるのである。
言い換えると、廃品回収して中国に売られていくまでの流通網、マーケットが、北朝鮮の中にできていることを物語っている。

この流通網は、当局が政策的に作ったものではなく、市場経済化か進む中で成立したものだ。
現金を得るために、この女性たちは、自らの意志で廃品回収市場に労働力を売っているのである。
http://www.asiapress.org/rimjingang/archives/2007/12/19153333-1111.html

北朝鮮の現在の一面をするどく切り取ったものといえるのだろう。リムジンガンでの写真はもっと大きく鮮明ですのでぜひ見に(読みに)いきましょう。