松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

沖縄戦「集団自決」事件:大江氏の発言

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070329#p3 でコピペしたとおり、
文部省は、沖縄の「集団自決」事件について、「日本軍の強制は明らかとは言い切れない」とする意見を付けた。
それに対する岩波書店及び大江健三郎氏の応答の一部を抜き出しておきます。リンク先に全文有り。

(1)訴訟は現在大阪地裁において継続中であり、証人の尋問さえ行なわれておらず、
(2)岩波書店及び大江健三郎は、座間味島及び渡嘉敷島における「集団自決」において、①「軍(隊長)の命令」があったことは多数の文献によって示されている、②当時の第32軍は「軍官民共生共死」方針をとり、住民の多くを戦争に動員し、捕虜になることを許さず、あらかじめ手榴弾を渡し、「いざとなれば自決せよ」などと指示していた、つまり慶良間諸島における「集団自決」は日本軍の指示や強制によってなされた、として全面的に争っており、さらに、
(3)「集団自決」をした住民たちが「軍(隊長)の命令があった」と認識していたことは、原告側も認めている。

2007年4月4日
沖縄戦集団死で被告とされている(株)岩波書店大江健三郎さん、その弁護団の 
沖縄「集団自決」訴訟被告弁護団による文部省への抗議声明
http://d.hatena.ne.jp/claw/20070407

なおこのテーマについて、国立でむぱ研究室櫻分室さんの、資料及びリンク集がとても充実しています。
http://d.hatena.ne.jp/dempax/20070402#p1
参考 http://susumerukai.web.fc2.com/
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会
(被告(大江側)準備書面 全部ありpdf)