松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

タイピスト募集でだまされてラバウルまで連れて来られ

 タイピスト募集でだまされてラバウルまで連れて来られた日本人女性数十人が抗議した結果、願い通り、そのまま帰国させてもらうことになったものの、その船が沈没して、全員死亡するという悲劇もあった。

 タイピスト募集でだまされてラバウルまで連れて来られた朝鮮人女性数十人が抗議した結果、願い通り、そのまま帰国させてもらうことになったものの、その船が沈没して、全員死亡するという悲劇もあった。

 明石書店の『従軍慰安婦110番』isbn:475030431X C0036 P1300E という本のp92からです。
読んだ人はたいてい気の毒にと思うでしょう。ところが、一部の人はそうではない反応をするのです。すなわち(1)だましてラバウルまで連れてきたのはある民間業者の責任だ。(2)抗議を認めたということは日本軍が正義を認め実行する能力があることを示している。逆に言えば抗議が認められなかった場合はそこに正義がなかったというわけだ。(3)慰安婦として働かされなかったわけだから軍の責任はない。
 それぞれに対する反論は各自考えてください。

さて、冒頭に二つの文章を並べましたが、一つは誤りです。どちらか分かりますか。
おそらく分かると思います。抗議を認められたのは日本人女性。が正解。抗議を認められた朝鮮人女性の例もあるかも分かりませんが、だまして連れて来られたのに抗議を認められずそのまま性奴隷として労働を強制され続けたケースが膨大にある。
それが慰安婦制度の罪です。
その本質の一つは、朝鮮、中国、アジア人差別です。