松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

水曜日のパレスチナ演劇+α

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イスラエルパレスチナ人映画スター・モハマッド・バクリ来日公演
*一人芝居『悲観楽観非運のサイード』公演

12月13日(水) 午後6時30分〜
一人芝居『悲観楽観非運のサイード』公演。
入場料2000円(『悲観楽観非運のサイード』脚本、四方田犬彦による解説パンフ付き)。岡真理(現代アラブ文学研究者)によるトーク

場所:元・立誠小学校講堂(阪急河原町駅下車徒歩3分。四条・木屋町通りを、高瀬川沿いに北に歩いて、3分ぐらいで左手に見えてくる古い小学校です)
地図
https://www.ecology-cafe.net/press_release/press/060810_ecoNoTerakoya/
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*バクリ一人芝居『悲観楽観非運のサイード
1948年にイスラエル国家が突如成立してしまい、少年サイードは家族は離散。父親とロバは射殺され、かろうじて本人だけが助かります。失恋と孤独をへらへらとやり過ごし、いつしか労働組合の書記長になりました。結婚して一児の父親となったものの、今度は息子が武器をもって抵抗運動。妻と息子を一時に喪ったサイードは、ついに精神病院へ。イスラエル国内のパレスチナ文学者エミール・ハビービの著した長編小説を、バクリが自在に脚色した、抱腹絶倒にして悲痛きわまりない一人芝居。

モハマッド・バクリ
1953年イスラエル北部に生まれ、パレスチナ人としてはじめてテルアヴィヴ大学演劇学科を卒業する。舞台俳優として経歴を積みつつ、勃興途上のパレスチナ映画界を支える。またイスラエル映画界でも、パレスチナ人役の特異な俳優として活躍。『壁の向こうに』『カップファイナル』などで主演。
『1948』をはじめドキュメンタリーを監督。とりわけ西岸難民キャンプでの虐殺を主題とした『ジェニン、ジェニン』は日本を含め、国際的に上映された
が、イスラエル国内では激しい非難に晒される。コスタ=ガブラスやタビアーニ兄弟のフィルムにも出演し、ヨーロッパ映画において幅広い活躍を行なっている。

12月12日(火)午後6時〜
映画『ジェニン、ジェニン』と最新作『あなたがいなくなって後』上映(英語字幕)
上映後、と四方田犬彦講演。
入場料1000円。

会場:元・立誠小学校講堂

*映画『ジェニン、ジェニン』(2002年、49分)英語字幕
2002年4月にパレスチナ西岸の町ジェニンの難民キャンプを、イスラエルの特殊部隊が急襲。13日にわたって破壊と虐殺が続けられた。バクリは事件の9日目にイスラエル領内から密かにジェニンに侵入し、犠牲者の生々しい証言をカメラに記録。長らくイスラエル国ないで放映禁止とされ、監督は非難の矢面に立たされた。

*映画『あなたがいなくなって後』(2006年、58分)英語字幕
前作が大スキャンダルとなり、苦境に追い込まれたバクリによる、孤軍奮闘の日々を描く最新ドキュメンタリー。文豪ハビービの墓を訪れ、彼の生涯へのつきせぬ追憶に耽るバクリ。イスラエル国内にパレスチナ人として生き続けることの困難と矜持が語られる。

問い合わせ 京都地域文化交流委員会 075-755-6327
info@benri-web.com

主催 京都地域文化交流委員会
製作協力 劇団とっても便利
助成 国際交流基金