松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

教育基本法改悪反対一斉メールフォーム

 一方、私たちの奮闘で、マスコミの報道姿勢も変化し始めています。いじめ問題や高校のカリキュラムの問題が、競争原理や数値目標、学校評価、教職員評価などの「改革」の押しつけによってもたらされていることや、内閣府教育基本法の問題を議論するタウンミーティングで、内閣府が「ヤラセ発言」を依頼したことなどが明らかにされ、教育基本法改悪に大義がないことが、鮮明になりつつあります。
http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml

マスコミの報道姿勢は当然変化すべきなのにわたしたちが期待したほどは変化していないような気もしますが。とにかく、校長も教育委員会も無茶苦茶だということであれば、「悪いのは教育委員会文科省ではありません」といういいわけが通り続けるはずもありません。

http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml
憲法教育基本法改悪反対 抗議・要請・激励メールフォーム
上記は兵庫県高教組の頁ですが、兵庫県や高教組に関係ない人でも、関係議員全員一斉に*1、匿名、匿アドレスでもメールが送れるという便利な頁です。
遅ればせながらメールを送って見ました。

突然のメール、失礼します。
教育基本法を変える必要はないことを主張したくメールさせていただきました。

(1)教育基本法については、「戦後教育に対して懐疑的な意見を持つ勢力」の方はこれをなんとか見直したい長い間考えてこられたようです。
「我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。(改正案)」 で(数十年考えて)出来たものがこれだそうですが、現行に似すぎているし、現行の方がシンプルでよいと感じられます。
「伝統や文化」というものを掲げて基本法の改正を計るならば、前文などに新時代を切り開くヴィジョンを高らかに宣言すべきところ、現行の文言をすこしいじっただけのものしか提示できなかったことは、ヴィジョンの力がそもそも欠けていることが明らかにしています。

(2)最近の単位未履修問題からは次のように言えます。
文部科学省は、本来どうでも良い日の丸君が代問題の指導などに教育委員会が勢力を注ぐことを是認して、学業をきちんと教えるという基本を指導すべき業務をおろそかにしていたことを自己批判すべきです。愛国心教育の強調は「学業をきちんと教える」ことと矛盾するかもしれないという疑義をおさえ切れません。

(3)学校を評価するという方針のもとで「数値目標」を押しつけることが、実際のいじめ自殺が存在するのにそれを報道しないという虚偽報告の蔓延をもたらしました。基本法改正案2条では多くの目標の達成が教育の目標として掲げられていますが、本当の意味での真理や正義などが身に付くことが容易であるはずもなく、2条の目標達成を強いられる各学校は虚偽報告の側に押しやられることは明白です。
以上により、教育基本法改正案(自民党案)に強く反対するものです。
野原燐

*1:一部でも